食の専門家に聞く 第15回 坂上好乙さん(松山)2024.11.20up
10月中旬に松山での研究協議会へ参加の折、イタリアンシェフ坂上好乙さんのお店Piccolo Romanaへ伺い、お話させていただきました。坂上さんは、お店を経営する一方で地元の料理学校の講師も務められ、地元の高校生たちにも調理実習をされています。
Piccolo Romanaは、繁華街に面する大通りの1本筋違いの通りにある、ひっそりとした佇まいの隠れ家的な完全予約制のお店でした。当日は運良くコースディナーをいただくことができました。味の素晴らしさはもちろんのこと、一皿一皿が手の込んだ美しく繊細で目も楽しませてくれる料理のオンパレードでした。 旬の食材にこだわりを持って臨んでいるが、現在では一年中様々な食材が手に入り、冷凍技術が発達した影響により「旬のメニュー」を決めるのが難しくなっているとのこと。また、そのことにより、旬のことを知らない若者が増えてきているそうです。また、地元食材を使うことにもこだわりを持っているが、価格の高騰や品不足のリスクもあり、これまで様々な苦労を体験し、それを乗り越える工夫をしてきたそうです。子どもたちに郷土愛を育むためのアイデアとしては、先生の話を聞いたり本やネットで調べたりするだけではなく、実際に野菜や料理を作る体験をして、作る人の苦労や料理して味わう喜びを知る機会を設けることが重要なのではないかということです。坂上さんは調理実習で指導する高校生に「習った料理を3日以内に親に作ってやるように」といつも言っているとのこと。そうすることで経験が子どもたちに確実に記憶として残り、郷土愛もより強いものになることや、親や家族にもそれを伝えることができるとのことでした。とても良いアイデアだと感じ、ぜひ私も今後の指導に生かしたいと思いました。 |
文化祭での収益金を被災地に寄付しました 2024.4.26
3月に開催された勤務校の文化祭で、私たち園芸部は出店し、オリジナルの栞やキーホルダー、ハーバリウム、有機野菜の販売を行いました。また、活動紹介の掲示と、研究発表やESD実践動画の映像を放映しました。物品販売では特に有機野菜が人気で、40セットがあっという間に完売しました。今回初めて挑戦したハーバリウムはとても美しい出来栄えで、生徒たちは自分で作った作品が売れたことを知るととても感激していました。販売したもののうち、有機野菜とハーバリウムの収益金は、令和6年1月に起きた能登半島地震への災害義援金として全額(16,370円)を寄付しました。復興に少しでも役立ててもらえることを願っています。
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「環境教育・ESD実践動画100選」の認定証をいただきました
2023.12.9
実践動画100選に選定されたことを先日お知らせしましたが、12月9日に東京のオリンピック記念青少年総合センターにて行われた認定証の授与式に出席してきました。今回は81件の動画が認定されましたが、40を超える団体が授与式に出席していました。残念ながらトップの評価をいただき、代表として発表する機会は得られませんでしたが、写真のように関東地方環境事務所の方から認定証を授与していただきました。この授与式は、ESD推進ネットワーク全国フォーラム2023のプログラムの一部として催されました。フォーラムでは、気候変動教育をどのように学校教育・社会教育に落とし込んでいくかについて、様々な実践事例とディスカッションが行われました。より良い実践への鍵となる要素としては、ユース世代の人材活用、(教育を受けた人たちの)意識改革にとどまらない個人の変容への期待、参加型イベントの活性化と参加の促進、ステークホルダーどうしのネットワーク構築が挙げられました。参加者との対話を通して、たくさんの実践へのアイデアを得ることできました。
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「環境教育・ESD実践動画100選」に選ばれました! 2023.11.28
下に書いた記事にもあるように、8月下旬に環境省が募集する実践動画を投稿していました。この度、めでたく優良実践事例として選定されたことが、環境省のHPから発表されました。(→このリンクをクリック!) また、嬉しいことに、作品番号1番なので、より多くの人たちに見てもらえそうです。(別に評価の高い順ではないと思います。) 本日よりYoutubeに掲載されているようなので、よければ見て行ってください。(→掲載ビデオのリンクはこちらをクリック!)
環境教育・ESD実践動画をつくりました 2023.8.26
現在、環境省が「環境教育・ESD実践動画100選」への動画を募集しています。私たちがこれまでやってきた実践内容については、昨年行われたFullbright Japanで発表したばかりですが、その内容をレギュレーションに合わせて修正し、動画として作成し直したものを投稿する予定です。まだ英訳を添削中ですし、実際には3分程度に圧縮したものになりますので完成品ではありませんが、オリジナルということでここに先行公開します。ちなみにこの動画は、私個人としてではなく勤務校としての応募になります。「100選」に選ばれることを祈っています!
『Beyond SDGs人生ゲーム』をやってみました 2023.7.4
Enjoy learning about the SDGs through games
今年度の初めに金沢工業大学のSDGs推進センターから「Beyond SDGs人生ゲーム」を無償で配布していただきました。このゲームは、金沢工業大学と株式会社タカラトミー等が共同で開発したもので、SDGs学習の普及と発展を目指す教材の一つです。今回は、日頃からコンポスト活動を行っている園芸部の有志5人(GIクラス3年生4名、一般クラス1年生1名)で、このゲームをやってみることにしました。
まずゲームの目的とルール、流れについて理解してから、ゲームを進めていきました。このゲームの大きな特徴は、個人で争うのではなく、SDGsの課題を解決するために互いに協力し合っていくことです。課題の解決にはお金も必要ですし、何より解決するためのアイデアがなくてはなりません。また、実行していくうえで、様々な状況に応じた的確な判断も大事になってきます。ゲームを通じてそうしたことを実感でき、身につけられるよう工夫されたものになっています。 ゲームを終えた参加者からは、「楽しかった」という感想はもちろんですが、この他にも「みんなと協力して一つのことを達成することが、このゲームを通して強く印象に残っている」という言葉も聞けました。もっとプレーの回数を重ねていけば、より社会課題の解決へ向けた実践力も向上していくのかもしれません。楽しみながらSDGsの学びを深めたひとときとなりました。 |
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After school, on July 4th, 5 members of the gardening club played “The Game of Life: Beyond SDGs”.
This game is one of the teaching materials aiming to spread and develop SDGs learning. And it was jointly developed by Kanazawa Institute of Technology, TOMY Company,Ltd. and others. The features of this game are that players work together to solve social problems. So it is important for players to cooperate with each other, not fight against each other.
After the game, everyone said they had a lot of fun. I also heard these words: "I was strongly impressed through this game that we could accomplish one thing by working together with everyone.
It was a great time to learn more about the SDGs while having fun playing games.
This game is one of the teaching materials aiming to spread and develop SDGs learning. And it was jointly developed by Kanazawa Institute of Technology, TOMY Company,Ltd. and others. The features of this game are that players work together to solve social problems. So it is important for players to cooperate with each other, not fight against each other.
After the game, everyone said they had a lot of fun. I also heard these words: "I was strongly impressed through this game that we could accomplish one thing by working together with everyone.
It was a great time to learn more about the SDGs while having fun playing games.
Fulbright Japan(日米教育委員会)主催「未来のSDGs授業につながる優良実践例報告会」で最優秀実践賞をいただきました 2022.8.8
この報告会は、Fulbright Japanのプログラム70周年記念事業の一環として、2009年度から10年間に渡って実施されたESD日米教員交流プログラム、2019年度のICT日米教員交流プログラムの参加教員を対象として実施されました。対象教員から選出された日米合わせて20名が東京に集い、合同プロジェクトの実施後どのように学びと経験を活かしたかを報告し、ディスカッションを交えて更なる日米の教育交流を図りました。
8月2日(火)午後に東京の京王プラザホテルで開会し、翌日から2日間の静岡での現地研修で様々なSDGs関連の取り組みをしている学校や企業、団体を訪問し、実践に生かすアイデアを得ました。再び東京に戻り、5日(金)に参加者20名全員の実践事例報告が行われ、参加者による相互評価が実施されました。その結果、受賞することができました。ありがとうございました!
8月2日(火)午後に東京の京王プラザホテルで開会し、翌日から2日間の静岡での現地研修で様々なSDGs関連の取り組みをしている学校や企業、団体を訪問し、実践に生かすアイデアを得ました。再び東京に戻り、5日(金)に参加者20名全員の実践事例報告が行われ、参加者による相互評価が実施されました。その結果、受賞することができました。ありがとうございました!
《スケジュール》
2022年8月2日(火) 午後:東京の京王プラザホテルで開会 ※歓迎レセプションは新型コロナ感染予防対策のため中止
8月3日(水)午前:静岡県三島市へ移動~源兵衛川の生態観察、出汁文化を学ぶワークショップ、出汁をきかせた洋食ランチ
午後:源兵衛川の再生への取り組みについての意見交換会、浜松市へ移動~歓迎演奏会、浴衣体験、浜松パワーフードの夕食
8月4日(木)午前:浜松学芸高校視察、地場食材を使ったランチ
午後:二橋染工場で手拭いの染色体験、天竜浜名湖鉄道の転車台見学、貸切列車Fulbright号にて掛川へ移動、浜松学芸高校と天竜浜名湖鉄道がコラボしたおにぎり試食、帰京
8月5日(金)午前:静岡での視察の振り返りと視察報告プレゼン準備
午後:参加者による実践発表と評価、スタッフによる実践発表、評価上位4名の決定
8月6日(土)午前:ウェビナーにて静岡での視察報告、評価上位4名による実践発表、最優秀実践賞の発表、閉会
2022年8月2日(火) 午後:東京の京王プラザホテルで開会 ※歓迎レセプションは新型コロナ感染予防対策のため中止
8月3日(水)午前:静岡県三島市へ移動~源兵衛川の生態観察、出汁文化を学ぶワークショップ、出汁をきかせた洋食ランチ
午後:源兵衛川の再生への取り組みについての意見交換会、浜松市へ移動~歓迎演奏会、浴衣体験、浜松パワーフードの夕食
8月4日(木)午前:浜松学芸高校視察、地場食材を使ったランチ
午後:二橋染工場で手拭いの染色体験、天竜浜名湖鉄道の転車台見学、貸切列車Fulbright号にて掛川へ移動、浜松学芸高校と天竜浜名湖鉄道がコラボしたおにぎり試食、帰京
8月5日(金)午前:静岡での視察の振り返りと視察報告プレゼン準備
午後:参加者による実践発表と評価、スタッフによる実践発表、評価上位4名の決定
8月6日(土)午前:ウェビナーにて静岡での視察報告、評価上位4名による実践発表、最優秀実践賞の発表、閉会
発表にあたって留意すべきこと(アドバイスとして)
今回、良い評価をいただけたのは、巡り合わせや運がもちろんあるでしょう。これから発表に臨むみなさんの参考になればと思い、発表の準備に関する留意点として以下の項目を挙げておきます。
1.「限られた時間の中で効率よく実践内容を伝えるにはどうすればよいか?」を熟考する。そのために次の①~④を徹底する。
① 実践した資料の収集と整理
② 発表に必要な資料の選別
③ 発表内容項目・順番の決定
④ スクリプトの作成(話す語数を1分あたり300語程度にスリム化)
2.分かりやすいパワーポイント資料を工夫して作成する。
① 発表時間に合わせて、文字をできるだけ減らす。
② 海外の参加者がいる場合は英語を併記する。
③ 適切なイメージ(画像)を多用し、視覚的に印象に残るようにする。
3.発表時の工夫
① 聴衆が見やすい使い慣れたワイヤレスポインターを使う。(可能なら)
② 台本を見ずアイコンタクトを心掛けて語りかけるように話す。
③ スマホのストップウォッチを用いて、経過時間を確認しながら発表する。
④ パワーポイントに入りきれない説明を補助資料として配布する。
4.その他
① 時間を計りながら、少ない言葉で上手く伝えられるよう何回も練習する。
② 「誰よりも良い研究をやったのだから…(だから発表を頑張る!)」という意識で準備をする。
今回、良い評価をいただけたのは、巡り合わせや運がもちろんあるでしょう。これから発表に臨むみなさんの参考になればと思い、発表の準備に関する留意点として以下の項目を挙げておきます。
1.「限られた時間の中で効率よく実践内容を伝えるにはどうすればよいか?」を熟考する。そのために次の①~④を徹底する。
① 実践した資料の収集と整理
② 発表に必要な資料の選別
③ 発表内容項目・順番の決定
④ スクリプトの作成(話す語数を1分あたり300語程度にスリム化)
2.分かりやすいパワーポイント資料を工夫して作成する。
① 発表時間に合わせて、文字をできるだけ減らす。
② 海外の参加者がいる場合は英語を併記する。
③ 適切なイメージ(画像)を多用し、視覚的に印象に残るようにする。
3.発表時の工夫
① 聴衆が見やすい使い慣れたワイヤレスポインターを使う。(可能なら)
② 台本を見ずアイコンタクトを心掛けて語りかけるように話す。
③ スマホのストップウォッチを用いて、経過時間を確認しながら発表する。
④ パワーポイントに入りきれない説明を補助資料として配布する。
4.その他
① 時間を計りながら、少ない言葉で上手く伝えられるよう何回も練習する。
② 「誰よりも良い研究をやったのだから…(だから発表を頑張る!)」という意識で準備をする。
コンポストに関するアンケート調査結果 2022.3.1
園芸部1年の生徒たちが、2021年10月18~22日に本校生202名を対象としてコンポストに関する意識調査をしました。その調査結果と考察、今後の課題をまとめましたので、以下に報告します。これらは、九州大学主催の「世界に羽ばたく高校生の成果発表会」に書類と動画で同年11月にエントリーしたものです。
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コンポストを普及させるには
~女子高校生の環境問題への意識の変化 【研究概要】 私たちの所属する園芸部やGIクラスの探究授業では、「食と環境」の内容の取り組みの中で生ごみを減らすことを目的として、カフェテリアから出る生ごみを自分たちで製作したコンポストで堆肥化し、できた土で野菜を育て収穫して食べるという取り組みを継続して行っている。しかし、生徒の多くはコンポスト自体を知らなかったり、知っていたとしてもやろうとする意識がないように感じる。その原因を突き止め、コンポストの取り組みが環境問題への意識をどのように変えるのか、アンケート調査を行い結果を考察した。要点は次の通りである。 1. コンポストの認知度
▸ 55.5%の生徒がコンポストを知っているか、聞いたことがあると答えた。 ▸ 比較群(GIクラス生徒)では87.4%の生徒がコンポストを知っているか聞いたことがあると答えており、そのほとんどが授業で学んでいる。 2. コンポストの経験 ▸ 今までにコンポストをしたことがある生徒は22.8%に過ぎない。 ▸ コンポストを知っている生徒でも、現在コンポストを行っているのはわずか5.4%である。 3. コンポストへの意識 ▸ コンポストについて比較群ではより多くの「良い面」を指摘しているが、対照群(GIクラス以外)ではより多くの「悪い面」を指摘している。 ▸ 比較群はより環境問題への意識が高い。 ▸ 比較群はコンポストを通してより多くの環境への気づきを得ている。 4. コンポストをやろうとする意志 ▸ コンポストをしたい、または続けようという生徒の割合は比較群(81.3%)の方が対照群(69.8%)よりも高かった。 ▸ コンポストをしたくない理由としては、虫が発生する、においが臭い、面倒であるが主なものだった。 5. コンポストをすることで変わったこと(意識の変化) ▸ コンポストをしたことがある生徒は、そうすることが環境に良いものであることや、(活動をやってみて)活動には大した労力は必要ないことがわかっている。 ▸ コンポスト活動は環境問題への意識の向上を期待できる。 6. 今後の課題 ▸ 私たちは、これからもコンポストを「知る(認知)」「やる(実施)」「続ける(継続)」ための活動を続けていく。 ▸ 具体的には、授業でコンポストについて学習したり、環境問題についてディスカッションすることを提案する。また、環境問題への意識向上のためにコンポストについての記事をSNSへ投稿したり、コンポストの普及・啓発ポスターを作成することを考えている。 |
How can we promote composting ?
~Changes in high school girls' awareness of environmental issues Research summary
In our gardening club and “GI Inquiry” class, we compost food waste from the cafeteria in compost bin we made ourselves. We are working on growing, harvesting, and eating vegetables in the soil created by this process. However, we feel that many students don’t know about composting, or even if they do know about it, they don’t have the awareness to do it. We conducted a questionnaire survey to find out the causes of this problem and how composting efforts can change students’ awareness of environmental issues, and discussed the results. The results and discussion are as follows 1. Recognition of composting
55.5% of the students knew or had heard of composting. In the comparison group(GI class), 87.4% of the students knew or had heard of composting, and most of them learned about it in class. 2. Experience with composting Only 22.8% of students had ever done composting. Only 5.4% of those who knew about composting ware currently doing it. 3. Awareness of composting The students in the comparison group pointed out more "good" aspects of composting, while the students in the control group (except for GI class) pointed out more "bad" aspects. The students in the comparison group ware more aware of environmental issues. The students in the comparison group gained many more insights through the composting. 4. Willingness to compost The rate of students who wanted to do or continue to do composting is higher in the comparison group. (81.3%>69.8%) The students don't want to do composting because it causes insects in the garbage, it smells bad, and it's too much trouble. 5. Changing awareness through composting The students who have done composting before understand that it is good for the environment and doesn't require a lot of work! As we mentioned before, composting raises awareness of the environment. 6. Areas where we can improve We will continue to promote the students to know about composting, to do it, and to continue to do it. Specifically, we suggest that the class learn about composting and discuss the environment. We would also like to post on SNS to raise awareness of composting and make posters to educate the students about environmental conservation. |
勤務校の同窓会から部活動奨励金を頂きました 2021.7.19
Our gardening club received a grant by school alumni association to help with our club activities.
日頃の園芸部の美化活動や環境保護活動が認められて、勤務校の同窓会から奨励金をいただきました。とにかく感謝に尽きません。今後も3Lプロジェクトを継続して取り組んでいきます。
We received a grant due to our efforts through gardening club activities for beauty and environmental protection (3L’s) project. We cannot thank our school enough. We will continue working on this project as hard as we can. |
「食」のサミット2020ミーティング 2021.3.7update
4月からGIクラスに入学予定の皆さんと「食」のサミットのオンラインミーティングを行いました。
テーマである「食の安全性」について、調べてきたことや課題解決として考えたことを発表をしてもらいました。
これまで2回のミーティングの資料を貼っておきます。参考にしてください。
テーマである「食の安全性」について、調べてきたことや課題解決として考えたことを発表をしてもらいました。
これまで2回のミーティングの資料を貼っておきます。参考にしてください。
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生ゴミの堆肥化~2020年度までの経過 2021.5.7
キュウリの収穫と試食をしました 2018.10.17
ESDプロジェクトを継続して、今年も学校の畑で有機野菜を栽培しています。土はもちろん、カフェテリアからの残菜を堆肥化して作ったものです。
今日は今年度初めてのキュウリの収穫でした。ズッキーニのようにかなり大きなものが獲れました。収穫後は、さっそく試食。みんな思い思いに好きな味付けで楽しみました。獲れたて野菜のみずみずしい美味しさに、みんな笑顔がいっぱいでした。 We harvested organic vegetables at our school garden every year. Of course, our soil was made from composted garbage. Today we harvested cucumbers for the first time this year. My students tasted them with their favorite seasonings. We were all delighted with the delicious flavor of our harvest. |
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「郷土愛」から「地球環境の保全」へ
これまで3年余りにわたって「食と環境」の分野で、土と食との関わりを中心に授業や実習を行ってきました。しかし、「果たして生徒たちは、この学習が終わってからも、こういった取り組みを実生活で続けてくれるのか?」 彼女たちが今やれないとしても、将来自分の家庭をもってから、「この学びを自分の子どもたちに伝えてくれるのか?」という疑問が生じました。たかが十時間程度やったことが、そうそうこれからすぐに生きてはたらく力になるとは思えません。それでは、ここでの学びを生徒たちの将来にできるだけ定着させるために、私たち教師は今後どのような指導をすればよいのでしょう。私は、生徒たちが自分の「郷土(福岡)の良さを理解し、郷土を好きになる」ことが、取り組み目的の一つである地球環境の保全につながる一番の近道だと考えました。郷土が好きだからこそ、食べ物(特に地元産)を粗末にしたりゴミを出さない、できるだけ地元産のものを買う、伝統食や郷土料理の良さを知り後世に伝えるという意志が生まれ、それを持ち続けることができるのではないかと思うのです。
そこで、私は、地産地消や生活習慣、風土などが郷土愛へどのように結びついているかついて調べ、これから開発・改善したい授業を設計する上でのアイデアを得たいと思い、幸運にも奨学金を得て、この夏(2018年)イタリア研修に行くことにしました。どれだけのことが得られるか分かりませんが、見て聞いて体験して、楽しみながら学んできたいと思います。現地では地産地消や郷土愛についてのアンケート調査を行いますが、その予備調査として日本のイタリアンシェフや有機農業の実践者、食の専門家にもアンケートやインタビューを実施しました。ここでは簡単な紹介にすぎませんが、内容の一部を報告します。 〔2018年春 記す〕
そこで、私は、地産地消や生活習慣、風土などが郷土愛へどのように結びついているかついて調べ、これから開発・改善したい授業を設計する上でのアイデアを得たいと思い、幸運にも奨学金を得て、この夏(2018年)イタリア研修に行くことにしました。どれだけのことが得られるか分かりませんが、見て聞いて体験して、楽しみながら学んできたいと思います。現地では地産地消や郷土愛についてのアンケート調査を行いますが、その予備調査として日本のイタリアンシェフや有機農業の実践者、食の専門家にもアンケートやインタビューを実施しました。ここでは簡単な紹介にすぎませんが、内容の一部を報告します。 〔2018年春 記す〕
食の専門家に聞く 第14回 畑中広樹さん(亀岡) 2023.9.17up
出張の折、ランチを兼ねて京都市の隣にある亀岡に取材に行ってきました。「La retta」は、 シェフで野菜ソムリエでもある畑中さんが 6 年前に開店し、できるだけ多くの旬の地元産 野菜を生かした料理をウリにしているイタリアンの店です。いつも地元の農家から良い食 材とたくさんの情報をもらっているので、それらの食材をどう使えばよいかを考えてメニ ュー作りをしているとのこと。メニューや味にバラエティーをもたせるために、使う食材の すべてが地元産というわけではないそうですが、ランチをいただいた感想としては、地元産 食材に対する並々ならないこだわりを感じました。 「どのようにすれば、子どもたちに地元愛を育むことができるか?」のアイデアとしては、 『情報化社会のため、知りたことは調べればわかる時代。だから、教室で習う・教える授業 よりも、野菜の収穫や調理実習などの体験的なイベントを取り入れるといい。そこで、どれ だけの人たちが(農作物や料理などに)関わり苦労しているのかを身をもって体験するとい いと思います。』と話されました。貴重なお話と美味しい料理をありがとうございました。
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食の専門家に聞く 第13回 吉澤重雄さん(高崎) 2023.3.10up
学会で群馬県高崎市へ行くその足で、同市内にあるイタリアンレストラン「DONDOLO」のシェフである吉澤重雄さんにお話を伺うことができました。
このレストランは、2019年6月に東京での修行を経て独立後初めて開店されたもので、吉澤さんお気に入りのイタリア北部の料理とワインを主に提供されています。イタリア料理の道に入られるまでに様々な国を旅行された吉澤さんですが、イタリアの旅行中に食べた料理の美味しさやレストランの雰囲気の良さが忘れられず、「いつかはイタリアンの店を出したい」と決意されたそうです。いつも美味しい食材を仕入れ、それらを生かすために創意工夫して料理を作られています。最近は親世代も郷土料理を知らない人たちが多いので、子どもたちがまず学校で郷土の文化を学び郷土料理を食べる機会を増やすことが、郷土愛を育むために必要なことではないかというご意見を伺いました。お話の後、日本各地の食材を生かした皿が次々に登場するディナーを心行くまで堪能できました。ありがとうございました。 |
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食の専門家に聞く 第12回 西口大輔さん(東京)2022.8.1up
久しぶりの東京出張の機会を利用して、文京区白山にある「ヴォーロ・コズィ」の西口大輔シェフに話を伺ってきました。このお店は、シェフの修業先だったイタリア北部のロンバルディア州やヴェネト州の地方料理を提供しておられます。現在もリアルタイムでイタリアを知るために、現地の仲間とまめに連絡を取り合い料理の情報交換を欠かさないそうです。「売り」としているイタリア北部の伝統料理を再現しつつ、現在のイタリアの状況やお客のニーズに合わせ、少しずつ味付けなどを変化させているとのこと。イタリアでの修行中は、それぞれの店で郷土愛の強さや郷土料理に対する強いこだわりを感じたそうです。子どもたちに郷土愛を持たせたり、郷土料理を上手く継承していくためには、先に触れたように、伝統料理をそのまま子どもたちに押しつけるのではなく、親しみやすいように今風に少しアレンジして伝えていくといいのではないか、というアドバイスをいただきました。
お話の後、シェフが腕を振るったフルコースをしっかり堪能することができました。アッビナメント(料理とワインとの相性)も、とても良く、店名にある『Volo Cosi=こんな風に飛ぶ』というシェフの料理への思い入れが熱く伝わってきました。ありがとうございました。 |
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食の専門家に聞く 第11回 鮫島考輔さん(佐伯) 2020.12.4up
11月末に大分への出張の折、少し足を伸ばして大分と宮崎の県境に近い佐伯を訪れました。佐伯は海がとても綺麗で、新鮮な魚介類が豊富な所です。また、ギザギザのリアス式海岸でも有名です。地元の食材を生かしたイタリアンを提供する「trattoria vivo」のシェフ 鮫島さんに話を伺ってきました。
このお店は、佐伯市で11年ほど営まれているそうで、鮫島さんのイタリア好きが開店のきっかけになったとか。開店以来、地元で自慢の海の幸や野菜を使ったメニューでおもてなしをされています。私はディナーをいただいたのですが、メインディッシュの豚が鹿児島産であることを除いては、すべて地元食材を使っておられました。新鮮な魚を使えることと、地元の魚屋さんや農家の方々と支え合ってやっていけるのが強みだということです。ただ佐伯はまだ和食が主流だそうで、いかにイタリアンへお客さんの目を向けさせるかが課題ということでした。食材が豊かであるだけに、食べ慣れた地元の方々には、イタリアンには地元食材だけではない何か特別なものを求めるのだそう。地産地消を続けていくには、このような食文化や習慣による課題もあるのだということを学びました。美味しい食事とワイン、ごちそうさまでした。 |
写真は、ディナーの一部と、お手伝いをされている奥様も一緒に。
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食の専門家に聞く 第10回 宮崎雄介さん(岡山) 2020.7.16up
コロナウイルスの第一波が過ぎてから初めての県外出張を許され、この機会を利用して古くからの宿場町である矢掛町を訪れました。ここには、日本で初めて承認されたイタリアの分散式ホテル「アルベルゴ・デフューゾ」があるのです。街の散策と宿泊をするのが第一の目的でしたが、個性的なイタリアンレストランもあると知ってすぐにアポを取り、話を伺うことができました。
ここの店長である宮崎さんは、見た目も斬新なヘアースタイルがまさしく「侍」であり、ひたむきさと情熱を持った熱い語り口も「侍」、イチローに憧れる元高校球児、なおかつ宿場町であるということで、店名の「矢掛の侍イタリアン」は正にぴったりはまったネーミングです。話を伺うと、特に地産地消にこだわっているわけではないが、自然に地元食材を使うようになったとのこと。自身のお子さんには特に食育をしているわけではないけれども、自宅の畑で獲れる新鮮な野菜を普段から食べているので、自然に郷土愛も芽生えてくるのではないか、ということでした。イタリアンにこだわらず、矢掛にいながら世界の美味しい料理を楽しめる「街の洋食屋さん」を目指しているそうです。コース料理をいただきましたが、バラエティーに富んだ構成で、どれも繊細で美味しく、25kmもの圏内からリピーターが多く訪れるということも頷けました。とても贅沢でリラックスした時間を過ごすことができました。 |
私の泊まった部屋(藤の間)は、何とこの店の2階にあたるところでした。アルベルゴ・デフューゾは古民家を改装したところが多いのが特徴です。
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食の専門家に聞く 第9回 古畑圭一朗さん(鹿児島) 2020.2.16up
2月9日に鹿児島でイタリアの「食」イベントが開催され、会場となった「リストランティーノ・イル・チプレッソ」でシェフの古畑圭一朗さんにお話を伺ってきました。古畑さんは13年に渡るイタリア生活の中で、ミシュラン星付きシェフになったこともある方です。帰国されてからは、郷土であるこの地で地元食材を生かし、イタリアそのままの味わいを楽しめるお店を営まれています。お話された中で、「郷土愛は、いったん外に出てみないと実感できないもの」「外に出てこそ地元の良さが分かる」「ずっと地元にいたのでは郷土愛は育たない」という言葉がとても印象的でした。私は勤務校でグローバル教育を実践しており、常々生徒たちには「海外に出よう!」と言い続けていますが、郷土愛を育むためにも大変有効な方法なのだということを再認識しました。また、地産地消を促進したり、フードロスをなくすためには、自分たちで作った食材の良さを、実際に食べることを通して実感することが有効だということです。ぜひ今後の実践に生かしたいと思います。ありがとうございました。
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食の専門家に聞く 第8回 福島真理子さん(札幌) 2020.1.17up
旭川での学会へ参加の折、札幌に立ち寄り、すすきのにある「カンティネッタ サリュ」の店主である福島真理子さんにお話を伺ってきました。このお店は、福島さんが3年間に及ぶイタリアじゅうの飲食店での修行中に体験した「バール」のような「心温まる場所」を12年前に再現したものだそうです。心安らぎ、居心地の良さを体験したお客さんの約9割がリピートするそうで、なるほど私が伺った夕方4時台という早い時間にもかかわらず、ワインやカフェを一杯ひっかけて、さっと帰っていく常連客たちが入れ替わり店に出入りしていました。まさに、すすきのにある「バール」でした。
北海道の人の多くは、普段から美味しいものに囲まれているという意識が強く、地元産の食材を使う(買う)ことが多いそうです。したがって、日本では最もイタリアのように地産地消が当たり前のようになっており、そうした文化が根づいているのではないかということでした。若い従業員の方々にも、地元食材の味を経験的に学ぶよう指導されているそうです。また、お店のメニュー表には必ず産地の名前を入れるようにされていて、お客さんに「○○って美味しいんだ」と、地元食材を見て食べて実感できるよう工夫しているそうです。 これからも末永く、「心温まる場所」であり続けてほしいと思います。貴重なお話しをありがとうございました。 *「バール(Bar)」…イタリアのどの町にもある喫茶店。立ち飲みで簡単に済ませたり、軽食を取ることもできる。イタリア文化の一つでもある。 |
食の専門家に聞く 第7回 諏訪恵治さん(高知) 2019.10.30up
10月17日に高知への出張の折、地元で人気のイタリアン「La Prima Volta」の諏訪シェフを訪ねました。生憎、この日の夕方からのディナーは満席で入れず、お客さんの入れ替えが落ち着いた22時頃に時間を取ってもらいました。白ワインを頼み、お任せの一品をお願いしたところ、綺麗で可愛らしい風景を眺めているような気分にさせられる「バーニャカウダ」が運ばれてきて感激しました。しばらく見とれていたのは言うまでもありません。しかも、イモ以外はすべて地元産の野菜を使っているそうです。(このときはイモの良いものが入らず、たまたま北海道産を使ったそうです。)しかし、シェフはご自身のHPに「『地産地消』って言葉はあまり好きではない」と書いています。その真意を伺うと、地産地消という言葉が一人歩きして、ある種の流行になり、「地元食材を使えばよい」「大量に使えば評価される」という、地産地消のもつ本来の良い意味が失われ、好ましくない商業ベースに乗っかってしまっているからだそうです。それでも、このお店を出されて15年になったそうですが、この間に農作物のクオリティーが格段に上がり、自然と地元産の食材を主に使うようになっていったそうです。そして現在では、ここでしか食べられない地元産野菜を使った料理に特に力を入れておられます。シェフ曰く、「今はイタリアンをしているけど、最終的には和食をやるんじゃないかな」だそうです。良い食材、それに合う良い調理法を追求していくと、最後には和食に行き着くのでしょうね。お忙しいところ、ありがとうございました。
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食の専門家に聞く 第6回 田井正宣さん(由布院) 2019.3.29up
3月28日に由布院で地産地消を実践しておられる、リストランテ「南の風」の 田井正宣シェフにお話を伺ってきました。田井さんは、高校卒業 後すぐにイタリアに渡られ、3年間の料理修業を経て、由布 院に店を出されました。それ以前からお父様も長く由布院で 地産地消を進められてきたそうで、息子の田井さんもまた、でき るだけ地元の食材を使い、料理には素材を生かす様々な工夫をし ているそうです。今後は「由布院に来たらこれを食べないと…」 と多くの人から言ってもらえるような、由布院の食材を生かした 名物料理を生み出したいとのことです。また、子どものうちから しっかりとした素材の味を知ってもらうために、ソースを使わず に塩だけで味わったり、食べる前日に塩を浸透させておいたもの をそのまま味わうなどの経験をさせるべきだとの考えを聞かせて 頂きました。お話を伺って、フードロスの削減や地産地消の理解 につながる食育は、子どものうちから早めに取り組まねばならな いということを再認識しました。
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食の専門家に聞く 第5回 椎山良一さん(福岡) 2018.7.30up
7月30日に福岡市城南区金山にある「ラ・テッラ」の椎山良一オーナーシェフにお話を伺ってきました。ここは私の家族の記念日によく利用させて頂いているお気に入りのお店です。お店には何度も伺っていますが、ランチを頂いたのは今回が初めてでした。仕事中のためワインを飲めなかったのは残念でしたが、料理はいつも通り絶品でした。お話の中で、いかにして郷土愛や食の大切さを育んでいくかということについては、子どもたちに「楽しい」あるいは「驚きのある」体験を色々とさせていくことが必要とのことでした。例えば、子どもたちが作った野菜で給食を作ったり、実際に大量の食べ残しを見せたりすることもよいのではないか。そうすることで、子どもたちに良い思い出、衝撃的な思い出としてしっかり記憶されることが大事だということです。ピザやパスタづくり体験など、お店でできる「楽しい」「記憶に残る」イベントの話も聞くことができ、近いうちにぜひ実現したいと思いました。お忙しいところ、お時間を取ってくださりありがとうございました。
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食の専門家に聞く 第4回 松隈美紀先生(福岡) 2018.7.12up
7月10日に勤務校の系列である中村学園大学の栄養科学部フード・マネジメント学科の松隈美紀教授にお話を伺いました。先生は大学での「食の博多学」の中で、学生たちに郷土料理の大切さや地産地消の有効性について実習を通して指導しておられます。最近の学生は、おせち料理や筑前煮などの郷土料理(行事食)を作らないだけではなく、食べなくなってきているという実態があり、少しずつ郷土料理離れが進行しているそうです。この原因としては、家族構成の変化があげられるのではないかということです。つまり核家族化により祖父母不在の家庭が増え、伝統食の伝承が機能しなくなっているのです。郷土愛については、「私たちの先祖が郷土の自然の恵みを受けて育ったからこそ、自分がこうして存在する。自分のルーツを知ることを通して、そこから郷土のことを色々と学ぶことができる。この学びを通して郷土愛は少しずつ育まれていくのではないだろうか。」というお話を頂きました。
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食の専門家に聞く 第3回 松山恭子さん(東京) 2018.7.2up
東京への出張の折、吉祥寺にあるLCIイタリアカルチャースタジオのイタリア郷土料理研究家である松山恭子さんにお話を伺ってきました。数年前から私がイタリア郷土料理とワインの講習でお世話になっている先生です。現在のイタリアでも、都市部はもちろんのこと田舎でも少しずつ郷土料理離れが進行しているそうで、いつも当たり前のように用意される食事への感謝の心が失われていることや、親自身が食事を作らないようになってきていることもその原因の一つのようです。これに歯止めをかけようと、地域によっては大人や子どもたちに向けた食に関するイベントも実施されているとのことでした。松山さんは、ここ数年、現地での食文化に触れる旅を企画・運営されています。そこでは参加者が現地で学ぶだけではなく、日本文化を伝える取り組みも行っているそうです。私の8月のイタリア研修でのアイデア提供を含め、たくさんの現地情報を聞くことができました。ありがとうございました。
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食の専門家に聞く 第2回 梯 哲哉さん(別府) 2018.6.26up
6月23日に別府の鉄輪温泉にある「オット・エ・セッテ 大分」の梯 哲哉オーナーシェフにお話を伺ってきました。多くの地元の契約した生産者と「顔や気持ちの見えるつながり」を通して、素材を生かしたオリジナリティー溢れるイタリアンを創作しておられます。また、ここは日本有数の温泉地であり、有名な地獄巡りのあるところです。その地獄釜の調理法を利用して、さらに美味しさにアクセントがついている感じがしました。何と毎日のメニューは、生産者から仕入れる食材に合わせて考案した新しいものに作り替えるそうです。仕入れが自然環境の変化に左右され、安定供給されないために調整が大変だということですが、これからも地元食材の良さを生かした地産地消を進めていくためにも、このスタイルを継続していくのだそうです。糸島(福岡)のご出身だそうですが、「もう糸島へは戻れません」と優しく笑顔で語られた言葉から、大分に惚れこみ人生をかける職人の熱い心意気がひしひしと伝わってきました。今度はぜひ、ディナータイムにお邪魔したいと思います。ありがとうございました。
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食の専門家に聞く 第1回 宮本健信さん(熊本) 2018.6.18up
6月9日に熊本での教育研修に参加したその足で、熊本城にほど近い「リストランテ ミヤモト」の宮本健信オーナーシェフにインタビューをしてきました。地元の生産者と協働した活動が高く評価され、平成23年に農林水産省の「料理マスターズ」に認定された方です。新鮮な地元食材を生かしたイタリア料理を提供されています。アンケートにも回答されていましたが、まさに熊本にあるイタリア21番目の州であるという気持ちで料理を作られています。お忙しい中、食材や料理、活動の概要などを熱く語っていただきました。特に印象に残った言葉としては、「学校での食育も大事だが、まず親を教育すべき」「(親や子どもたちが)地元の産物の味や良さを舌で覚えることが大切」「地元の文化を守るのがレストランの役目」というものです。今後の教育実践に貴重なアイデアを頂くことができました。インタビュー後は、写真のような美味しい熊本イタリアンを堪能しました。ありがとうございました。
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2018年夏 イタリア研修の概要 2018.8.3~16
⇒研修記録は「What is "HIRAJIRO"?」へ
ESDに絡めた国際理解教育の企画が通り、奨学金を得ることができました。
下記の日程で夏休みにイタリアでの自主研修を行う予定です。
まだ計画の段階ですが、
①地域の食文化の理解
②有機農法・地産地消・地元産作物の商品化などを実践を通して知る
③郷土愛が食や自然を通じていかに育まれるかを学ぶ …ということを中心課題としながら、
④地域の歴史と文化を学ぶ
⑤英語やイタリア語の(低すぎる)会話力を高める …ということもやりたいと考えています。
研修内容は詳細が固まりしだい少しずつUPしていきます。
《 Voluntary Training in Italy 2018 : Schedule 》
08.03 Thu. 10:30 Depart FUKUOKA (via SEOUL) operate by Korean Air: KE788/931
19:30 Arrive at ROME
08.04 Fri.ー08.09 Wed. Activities in agriturismo(farm house), winery, cheese factory etc.
08.10 Thu. Move to Velturno (northern part of Italy)
08.11 Fri.ー08.14 Mon. Activities
08.15 Tue. Move to MILAN 22:00 Depart MILAN operate by Korean Air: KE928/781
08.16 Wed. (via SEOUL) 19:55 Arrive at FUKUOKA
下記の日程で夏休みにイタリアでの自主研修を行う予定です。
まだ計画の段階ですが、
①地域の食文化の理解
②有機農法・地産地消・地元産作物の商品化などを実践を通して知る
③郷土愛が食や自然を通じていかに育まれるかを学ぶ …ということを中心課題としながら、
④地域の歴史と文化を学ぶ
⑤英語やイタリア語の(低すぎる)会話力を高める …ということもやりたいと考えています。
研修内容は詳細が固まりしだい少しずつUPしていきます。
《 Voluntary Training in Italy 2018 : Schedule 》
08.03 Thu. 10:30 Depart FUKUOKA (via SEOUL) operate by Korean Air: KE788/931
19:30 Arrive at ROME
08.04 Fri.ー08.09 Wed. Activities in agriturismo(farm house), winery, cheese factory etc.
08.10 Thu. Move to Velturno (northern part of Italy)
08.11 Fri.ー08.14 Mon. Activities
08.15 Tue. Move to MILAN 22:00 Depart MILAN operate by Korean Air: KE928/781
08.16 Wed. (via SEOUL) 19:55 Arrive at FUKUOKA
日米合同プロジェクトについて 2016-2017
『Lessen Lunch Litter(3L)』(ランチ食べ残しの減量化)プロジェクト
3Ls Project =Lessen/Lunch/Litter
3Ls Project =Lessen/Lunch/Litter
ようやくこのプロジェクトも一区切りです! 2017.10.7 update
勤務校の文化祭(水仙祭)が10月7日に開催されました。そこで、生ゴミの堆肥化でできた土を使って栽培した野菜を販売し、3,259円が集まりました。この収益金は、後日、九州北部豪雨の復興支援事業に全額寄付する予定です。 昨年8月から本格的に始めたこのプロジェクトも、これでようやく一つのゴールに到達できました。しかし、本当のゴールはまだまだ先です。学校全体や地域ぐるみでの展開を図っていく必要があります。実現へ向けて、今後も続けていきたいと思っています。 野菜を買ってくれた方々、お世話になった方々に感謝します! We have been growing vegetables with the compost. Our school's cultural festival "Suisen-Sai" was held on October 7th. We sold the veges in this festival and we got JPY3,259 as proceeds. We will donate this full proceeds to the restoration support of Kyushu Northern Region. This 3Ls project completed one goal at the present. We plan to continue with this project. Thanks everybody. |
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今年度も生ゴミの堆肥化を継続中です!
この夏~秋には作った堆肥を使って作物の栽培・収穫をする予定です。
We still continue to make compost in this school year 2017.
We will grow and gather in crops with the compost from this summer through autumn.
〔ランチ食べ残り量の月別報告/Monthly reports〕
In September 2016, we began to measure of leftovers from school lunch.
It was 3.94kg/day. So we considerd it as a standard value.
In October 2016, the leftovers increased significantly.(4.43kg/day)
In November 2016, the leftovers increased slightly.(4.52kg/day)
この夏~秋には作った堆肥を使って作物の栽培・収穫をする予定です。
We still continue to make compost in this school year 2017.
We will grow and gather in crops with the compost from this summer through autumn.
〔ランチ食べ残り量の月別報告/Monthly reports〕
In September 2016, we began to measure of leftovers from school lunch.
It was 3.94kg/day. So we considerd it as a standard value.
In October 2016, the leftovers increased significantly.(4.43kg/day)
In November 2016, the leftovers increased slightly.(4.52kg/day)
〔プロジェクト発足の背景 / Aims of Project〕
このプロジェクトは、2016年度のESD(持続可能な開発のための教育)の一環として、趣旨に賛同した日米の学校グループが行うプロジェクトです。様々な環境問題や食の問題について取り組み、持続可能な社会作りをめざします。 The members of this project are teachers from Japan-U.S. exchange for ESD of 2016. This project was launched to solve issues related to food and environment in the world, for maintaining sustainable society. 〔Lessen Lunch Litter(3L)プロジェクト / 3Ls Project at Nakamura Girls HS〕 私たちの学校では、各家庭での生ゴミ、スクールランチや弁当の食べ残しの減量化をめざします。また、出た生ゴミを堆肥化することでゴミの減量化にも取り組みます。 Reducing leftover from home and school-lunch is our main focus, and we also make compost from leftover to minify the garbage at our school. 〔プロジェクトの目標 / Current Goals for 3Ls Project〕 当面の目標としては、 1.ランチ(弁当)の食べ残しの20%以上を減量化する。 2.簡易コンポストを作製し、可能な限り多くの生ゴミを堆肥化する。その後に堆肥を 用いて野菜を栽培・収穫する(できれば水仙祭で販売→震災復興のために募金)。 1. To make compost for minifying the garbage 2. To reduce 20% at least from school lunch 3. To plant vegetables with the compost, sell the veges to donate the proceeds for earthquake victims |
〔方法 / Process〕
1.家庭生ゴミの測定 ※毎日の測定は困難なので、堆肥化に回すための重量測定を行う。
(1)家庭で出た生ゴミを持ってくる。(可能な限り)
・新聞紙半紙に包んでビニール袋に入れて。
(2)重量と内容を測定する。
(3)堆肥化に回す。
2.ランチ食べ残しの測定 ※できるだけ少なくなるよう完食をめざせ!
(1)班ごとに所定のビニル袋に入れて重量を測定する。
・できるだけ水分のない状態で測定する。
(2)できるだけ堆肥化に回す。
3.堆肥化 ※できるだけ多く堆肥化できるように!
(1)簡易コンポストを作製する。
(2)持ち寄った生ゴミの重量・内容を測定・記録する。
・カフェテリア、調理実習室からももらってくる。
(3)コンポストに投入する。
・入れてはいけないものを区別する。
・できるだけ細かく裁断して入れる。
(4)コンポストの土中の温度を測定する。
(5)記録したデータをExcelファイルに入力する。
1.家庭生ゴミの測定 ※毎日の測定は困難なので、堆肥化に回すための重量測定を行う。
(1)家庭で出た生ゴミを持ってくる。(可能な限り)
・新聞紙半紙に包んでビニール袋に入れて。
(2)重量と内容を測定する。
(3)堆肥化に回す。
2.ランチ食べ残しの測定 ※できるだけ少なくなるよう完食をめざせ!
(1)班ごとに所定のビニル袋に入れて重量を測定する。
・できるだけ水分のない状態で測定する。
(2)できるだけ堆肥化に回す。
3.堆肥化 ※できるだけ多く堆肥化できるように!
(1)簡易コンポストを作製する。
(2)持ち寄った生ゴミの重量・内容を測定・記録する。
・カフェテリア、調理実習室からももらってくる。
(3)コンポストに投入する。
・入れてはいけないものを区別する。
・できるだけ細かく裁断して入れる。
(4)コンポストの土中の温度を測定する。
(5)記録したデータをExcelファイルに入力する。
〔測定期間〕
お盆休み明けまでを基本データ測定の期間とする。 お盆休み明けからを実際の取り組み(減量化)期間とする。 2017年2月末でいったん終了予定。 *Keep dairy tracks of the process below except for Summer-break. 1. Weigh the garbage from home 1) Bring the garbage from home 2) Weigh NET, take notes 3) Put it to the process for compost 2. Weigh the garbage from school-lunch 1) Weigh the garbage per group 2) Drain the garbage for the process of compost 3. Make compost 1) Bring the leftover from cafeteria 2) Separate the garbage for compost 3) Cut the garbage into small pieces 4) Measure the temperature of compost and keep notes |
〔参加校と取り組み / 3Ls Teams〕
・サンタ・リタ高校(米国アリゾナ州Tucson) ~スクールランチで出る生ゴミの減量化 代表者:ジョシュア・ラディック(ジョシュ) ・アルダーマン・ロード小学校(米国ノースカロライナ州Fayetteville) ~スクールランチで出るトレーゴミの減量化 代表者:ロリー・アドリアンヌ・ウェブ(アンディ) ・岐阜聖徳学園高等学校~ペットボトルのリサイクル・減量化 代表者:河邉友美(ともちゃん) ・中村学園女子高等学校 代表者:平田晃己 1. Santa Rita Secondary School (Tucson/Arizona, US) Reducing the leftover from school-lunch PIC: Joshua Ruddick 2. Alderman Road Primary School (Fayetteville/NC, US) Reducing the leftover from school-lunch PIC: Rolie Adrienne Webb 3. Gifu Shotoku Gakuen High School (Gifu/Japan) Recycling pet bottles: Tomomi Kawabe 4. Nakamura Gakuen Girls High School (Fukuoka/Japan): Teruki Hirata |
〔成果と報告 / Report the Progress〕
・2016年10月31日までに日米教育委員会(フルブライトジャパン)へ経過報告
・春休み中に最終報告と成果物を日米教育委員会と参加した各学校へ送信
1. Report to Fulbright Japan by 31st of October
2. Send reports to Fulbright Japan and schools in the project during spring break
〔その他の検討事項 / Notes〕
・本校の中学部にも紹介し、ランチ食べ残し減量化を図る
・他の参加校へ向けた本校の紹介ビデオを作成する
・土壌の診断(前後比較)
1. Introducing the project to our Jr. HS and ask for cooperation for reducing the garbage
2. Share our project through the website of schools, Facebook and other digital devices
・2016年10月31日までに日米教育委員会(フルブライトジャパン)へ経過報告
・春休み中に最終報告と成果物を日米教育委員会と参加した各学校へ送信
1. Report to Fulbright Japan by 31st of October
2. Send reports to Fulbright Japan and schools in the project during spring break
〔その他の検討事項 / Notes〕
・本校の中学部にも紹介し、ランチ食べ残し減量化を図る
・他の参加校へ向けた本校の紹介ビデオを作成する
・土壌の診断(前後比較)
1. Introducing the project to our Jr. HS and ask for cooperation for reducing the garbage
2. Share our project through the website of schools, Facebook and other digital devices
ESD日米交流プログラム アメリカ訪問記 2016.4.24-5.6
「ESD日米交流プログラム」とは… (日本人教員米国派遣実施要項より抜粋)
本プログラムでは、ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な発展のための教育)を共通のテーマとし、日米間で教員の相互交流、意見交換、共同研究を行うことにより、日米の教育交流とESDの推進を図ることを目的としています。
日本より参加する10名の教員は4月25日から米国を訪問し、見学、意見交換、共同研究などを通して、米国の教育と社会、文化及びESDに関する取り組みについて理解を深め、その体験を生かして帰国後それぞれの学校や組織においてESDに関する取り組みを行います。
本プログラムでは、ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な発展のための教育)を共通のテーマとし、日米間で教員の相互交流、意見交換、共同研究を行うことにより、日米の教育交流とESDの推進を図ることを目的としています。
日本より参加する10名の教員は4月25日から米国を訪問し、見学、意見交換、共同研究などを通して、米国の教育と社会、文化及びESDに関する取り組みについて理解を深め、その体験を生かして帰国後それぞれの学校や組織においてESDに関する取り組みを行います。
◎Day 1 April 25th(Mon)
成田のホテルに集まった私を含む10人の先生方と、まずは名刺交換から始まりました。挨拶を交わしたほとんどの先生から熊本・大分での地震の影響を心配され、大変恐縮してしまいました。午前中はホテルの会場を借りて、オリエンテーションが行われました。
始めに日米教育委員会のマシューさんから、フルブライトの歴史と現状についての話がありました。「このプログラムの中での人と人との繋がりを大切にしてほしい」「代表として緊張や不安があるかもしれないが、できるだけリラックスして様々なことに挑戦してほしい」という要望と、ESDに関する日米教員の意識の違いをどう埋めていくかなどの課題にふれられました。
次に総務部長の生形さんより、プログラムを始めるにあたっての心得や合同会議、終了後の報告書の提出について、さらに文部科学省の岡本さんより、日本におけるESDの取り組みについての詳しい説明がありました。
休憩を挟んで後半は、10名の先生方の自己紹介から始まりました。写真などのツールを用いて2分程度の自己紹介ができるよう事前に言われていたので、私はA3用紙に写真や学校での取り組みの概念図をカラーコピーしたものを5、6枚ほど準備して臨みました。ほとんどぶっつけ本番で、あっという間の2分間でしたが、伝えたいことは伝わったのではないかと思います。他の先生方も、とても個性的で趣向を凝らした自己紹介をされ、プログラムに臨む意気込みが伝わってきました。
その後は、OBの先生2名が体験談を話されました。積極的なコミュニケーションを図ること、あらゆるジャンルのことを吸収すること、興味の範囲を広げて共有できるものを見つけること、無理せず日常の中でできる取り組みを考えることなどをアドバイスされました。
オリエンテーションが終了して一緒に昼食をとり、教育委員会やOBの先生方の見送りのもと16時発のユナイテッド航空機で日本を発ちました。
10 faculties from all over Japan gathered together at the hotel nearby Narita Airport for an orientation of the project in the States. After some speeches by representatives of both USA and Japan’s school boards and the MEXT, self-introduction, and messages from previous participants, we had a nice lunch together. The flight departed at 4:00 p.m., and landed at Washington Dulles International Airport safe and sound.
始めに日米教育委員会のマシューさんから、フルブライトの歴史と現状についての話がありました。「このプログラムの中での人と人との繋がりを大切にしてほしい」「代表として緊張や不安があるかもしれないが、できるだけリラックスして様々なことに挑戦してほしい」という要望と、ESDに関する日米教員の意識の違いをどう埋めていくかなどの課題にふれられました。
次に総務部長の生形さんより、プログラムを始めるにあたっての心得や合同会議、終了後の報告書の提出について、さらに文部科学省の岡本さんより、日本におけるESDの取り組みについての詳しい説明がありました。
休憩を挟んで後半は、10名の先生方の自己紹介から始まりました。写真などのツールを用いて2分程度の自己紹介ができるよう事前に言われていたので、私はA3用紙に写真や学校での取り組みの概念図をカラーコピーしたものを5、6枚ほど準備して臨みました。ほとんどぶっつけ本番で、あっという間の2分間でしたが、伝えたいことは伝わったのではないかと思います。他の先生方も、とても個性的で趣向を凝らした自己紹介をされ、プログラムに臨む意気込みが伝わってきました。
その後は、OBの先生2名が体験談を話されました。積極的なコミュニケーションを図ること、あらゆるジャンルのことを吸収すること、興味の範囲を広げて共有できるものを見つけること、無理せず日常の中でできる取り組みを考えることなどをアドバイスされました。
オリエンテーションが終了して一緒に昼食をとり、教育委員会やOBの先生方の見送りのもと16時発のユナイテッド航空機で日本を発ちました。
10 faculties from all over Japan gathered together at the hotel nearby Narita Airport for an orientation of the project in the States. After some speeches by representatives of both USA and Japan’s school boards and the MEXT, self-introduction, and messages from previous participants, we had a nice lunch together. The flight departed at 4:00 p.m., and landed at Washington Dulles International Airport safe and sound.
◎Day 2 April 26th(Tue)
昨夜は時差ぼけで2時間ごとに起き、深い眠りにはつけませんでした。しかし、5時半に起き、参加者の先生方と朝の散歩に出て、ホワイトハウスに行ってきました。オバマ大統領はヨーロッパ訪問中だそうで、生の姿を見れず残念でした。
今日の午前中の行事はノースカロライナ大学ウィルミントン校のエミー先生による「アメリカ教育制度とESD」というタイトルの講義から始まりました。どのような学校があるかや教育行政の構造、ESDの取り組み事例について詳しく説明されました。一言でアメリカの教育制度や学校を言い表すと、「多様性に富む」ということ。学校種、学年、施設・設備の充実度、人種、カリキュラムから教員資格取得までも、州によって多岐に及んでいます。私は、ある程度は分かっていたものの、ここまで複雑だとは思いませんでした。
昼食をエミー先生とともにとり、午後は貸し切りバスで市街の観光に出ました。ケネディの墓のあるアーリントン国立墓地、リンカーン記念館、ホワイトハウス、国会議事堂、国立航空宇宙博物館を巡りました。どこもワシントンらしい有名観光地ですが、アーリントン国立墓地の規模の大きさとアメリカ人の愛国心の強さが印象に残りました。また、国立宇宙博物館は実物展示のある貴重なものがたくさんあり、展示の素晴らしさに目を見はりました。
夕食はホテルの一室で歓迎夕食会として行われました。昨日も歓迎夕食会でしたが、こちらが本当の歓迎式典だったようです。来賓としては、国務省のティム先生という大物の方と、先生のサポートをしている方が出席されました。ティム先生はすごい地位の官僚なのに全く偉そうなそぶりは見せず、お父様の影響で大変な日本通だったので、時間を忘れて話が盛り上がりました。夕食会後もティム先生は二次会に付き合ってくれて、近くのパブでさらに親睦を深めることができました。
Jet lag bothered me last night and during a lecture as well, but I am getting used with it!
The lecture held by a faculty of UNCW (University of North Carolina Wilmington) in this morning was about "Education system in the States and ESD", and we had a tour visiting main sightseeing spots in Washington D.C in the afternoon.
We visited Arlington National Cemetery, Lincoln Memorial, White House, United States Capitol, National Air and Space Museum, and had a dinner with a dignitary of States Department. It is only Day1, but had a lot to learn!
今日の午前中の行事はノースカロライナ大学ウィルミントン校のエミー先生による「アメリカ教育制度とESD」というタイトルの講義から始まりました。どのような学校があるかや教育行政の構造、ESDの取り組み事例について詳しく説明されました。一言でアメリカの教育制度や学校を言い表すと、「多様性に富む」ということ。学校種、学年、施設・設備の充実度、人種、カリキュラムから教員資格取得までも、州によって多岐に及んでいます。私は、ある程度は分かっていたものの、ここまで複雑だとは思いませんでした。
昼食をエミー先生とともにとり、午後は貸し切りバスで市街の観光に出ました。ケネディの墓のあるアーリントン国立墓地、リンカーン記念館、ホワイトハウス、国会議事堂、国立航空宇宙博物館を巡りました。どこもワシントンらしい有名観光地ですが、アーリントン国立墓地の規模の大きさとアメリカ人の愛国心の強さが印象に残りました。また、国立宇宙博物館は実物展示のある貴重なものがたくさんあり、展示の素晴らしさに目を見はりました。
夕食はホテルの一室で歓迎夕食会として行われました。昨日も歓迎夕食会でしたが、こちらが本当の歓迎式典だったようです。来賓としては、国務省のティム先生という大物の方と、先生のサポートをしている方が出席されました。ティム先生はすごい地位の官僚なのに全く偉そうなそぶりは見せず、お父様の影響で大変な日本通だったので、時間を忘れて話が盛り上がりました。夕食会後もティム先生は二次会に付き合ってくれて、近くのパブでさらに親睦を深めることができました。
Jet lag bothered me last night and during a lecture as well, but I am getting used with it!
The lecture held by a faculty of UNCW (University of North Carolina Wilmington) in this morning was about "Education system in the States and ESD", and we had a tour visiting main sightseeing spots in Washington D.C in the afternoon.
We visited Arlington National Cemetery, Lincoln Memorial, White House, United States Capitol, National Air and Space Museum, and had a dinner with a dignitary of States Department. It is only Day1, but had a lot to learn!
◎Day 3 April 27th(Wed)
今日は2校の学校訪問をしました。午前中は、ヴァージニア州にあるTC・ウィリアムス高校という共学の公立校でした。この学校は、全生徒数が3,000名を超え、2校に分かれています。また教職員数も300名超と、かなりの大規模校です。
この学校の特徴は、「多様性と環境への配慮」にあります。それは、国際アカデミーコースというものがあり、生徒の出身が40カ国にも及ぶこと。当然、英語のできない生徒が多く、半数以上は学費の減免措置を受けています。それだけでも驚くのに、何と不法移民の生徒もいて、奨学金まで与えられているということです。そして、環境への配慮としては、雨水処理施設の完備、自然採光を可能な限り利用、屋上緑化などで環境に配慮した学校施設として認定を受けており、グリーン・イノベーション賞も受賞していることがあげられます。公立校とは思えないほど美しく整った校舎でした。
はじめに環境に配慮した学校設備の説明を受け、国際アカデミーコースの授業参観をしました。参観は授業を10分ずつ5教科見せてもらいましたが、どの授業も先生がかなり大変そうでした。というのも、80%がスペイン語系の生徒で英語能力も様々で、中にはモチベーションの低い生徒もいて、そういった多様な生徒たちを工夫を凝らしたアクティブラーニング型(AL型)の授業で指導していたからです。
見学が終わり、カフェテリアで昼食を食べ次の学校へ向かおうと移動している時に、学校の玄関で手錠をかけられた生徒が警察に連行されていくショッキングなシーンに遭遇してしまいました。(これもアメリカですね)
午後に訪問した学校は、1校目の近くにあるセント・スティーブンス&セント・アグネススクールで、キリスト教系の小中高12学年ある男女共学の私立校でした。生徒数は1150人ほどで、小中高は各学校が1マイルほど離れたところにあります。今回は中学と高校を見学しました。午前中に見た公立校の多様性とは異なり、英語のできない生徒はほとんどいませんでした。ただ有色人種は27%ほどいるそうです。私学なので当然ながら施設はかなり充実していました。授業料は年間3万ドルだそうです。
ここでもいくつかの授業を参観しましたが、生徒たちのモチベーションは高く、熱気が伝わってきました。日本での小学校6年生にあたるクラスの理科(地学)の授業を見せてもらいましたが、生徒たちは黙々とマックのノートPCを使って太陽系を説明するコミック作りに没頭していました。その作業スピードの速いこと! そして、フレンドリーに「こんな内容だよ」と説明してくれました。ESD日米交流プログラム修了生でもある理科担当のアレックス先生によると、常にAL型の授業展開を行い、生徒に考える習慣をつけるよう指導しているということでした。
この学校では、歌に演奏、日本についての質問コーナーなど手作り感あふれる歓迎式を催してくれて、心が和みました。いつの日か、またゆっくり訪れてみたくなるような学校でした。
We visited 2 schools, TC Williams High School in the morning, and St. Stephen's & St. Agnes School in the afternoon today.
One of the unique characters of TC Williams High School is the diversity, and they welcome students from more than 40 countries.
They support students in different level so that students feel less stress in their classes. Another uniqueness I found is that they give a good care to environment. They are actually clarified as a facility which has saving system of rain, and rooftop greening plants.
St. Stephen's& St. Agnes School is a private school providing classes for K-12. We did not see any international students there unlikely TC Williams. All the students there were so fascinated in learning, and we are happy to feel it during our visit for several classes.
It was eye-opening for me to see the diversity of race in students and they respect each other, and to see teachers having classes with active learning very often and students following it by using PC well.
この学校の特徴は、「多様性と環境への配慮」にあります。それは、国際アカデミーコースというものがあり、生徒の出身が40カ国にも及ぶこと。当然、英語のできない生徒が多く、半数以上は学費の減免措置を受けています。それだけでも驚くのに、何と不法移民の生徒もいて、奨学金まで与えられているということです。そして、環境への配慮としては、雨水処理施設の完備、自然採光を可能な限り利用、屋上緑化などで環境に配慮した学校施設として認定を受けており、グリーン・イノベーション賞も受賞していることがあげられます。公立校とは思えないほど美しく整った校舎でした。
はじめに環境に配慮した学校設備の説明を受け、国際アカデミーコースの授業参観をしました。参観は授業を10分ずつ5教科見せてもらいましたが、どの授業も先生がかなり大変そうでした。というのも、80%がスペイン語系の生徒で英語能力も様々で、中にはモチベーションの低い生徒もいて、そういった多様な生徒たちを工夫を凝らしたアクティブラーニング型(AL型)の授業で指導していたからです。
見学が終わり、カフェテリアで昼食を食べ次の学校へ向かおうと移動している時に、学校の玄関で手錠をかけられた生徒が警察に連行されていくショッキングなシーンに遭遇してしまいました。(これもアメリカですね)
午後に訪問した学校は、1校目の近くにあるセント・スティーブンス&セント・アグネススクールで、キリスト教系の小中高12学年ある男女共学の私立校でした。生徒数は1150人ほどで、小中高は各学校が1マイルほど離れたところにあります。今回は中学と高校を見学しました。午前中に見た公立校の多様性とは異なり、英語のできない生徒はほとんどいませんでした。ただ有色人種は27%ほどいるそうです。私学なので当然ながら施設はかなり充実していました。授業料は年間3万ドルだそうです。
ここでもいくつかの授業を参観しましたが、生徒たちのモチベーションは高く、熱気が伝わってきました。日本での小学校6年生にあたるクラスの理科(地学)の授業を見せてもらいましたが、生徒たちは黙々とマックのノートPCを使って太陽系を説明するコミック作りに没頭していました。その作業スピードの速いこと! そして、フレンドリーに「こんな内容だよ」と説明してくれました。ESD日米交流プログラム修了生でもある理科担当のアレックス先生によると、常にAL型の授業展開を行い、生徒に考える習慣をつけるよう指導しているということでした。
この学校では、歌に演奏、日本についての質問コーナーなど手作り感あふれる歓迎式を催してくれて、心が和みました。いつの日か、またゆっくり訪れてみたくなるような学校でした。
We visited 2 schools, TC Williams High School in the morning, and St. Stephen's & St. Agnes School in the afternoon today.
One of the unique characters of TC Williams High School is the diversity, and they welcome students from more than 40 countries.
They support students in different level so that students feel less stress in their classes. Another uniqueness I found is that they give a good care to environment. They are actually clarified as a facility which has saving system of rain, and rooftop greening plants.
St. Stephen's& St. Agnes School is a private school providing classes for K-12. We did not see any international students there unlikely TC Williams. All the students there were so fascinated in learning, and we are happy to feel it during our visit for several classes.
It was eye-opening for me to see the diversity of race in students and they respect each other, and to see teachers having classes with active learning very often and students following it by using PC well.
◎Day 4 April 28th(Thu)
今日はワシントンDCから南東50~60kmほどに位置するCHESPAXという環境教育施設を訪れました。メリーランド州のカルバート郡にある公立学校を対象とした施設です。
同郡の24校すべての公立学校は、厳しい基準をクリアしたグリーンスクールに認証されていて、CHESPAXはそれらの学校のために文化と環境に関する教育プログラムを提供しています。そこでは、環境教育の単元作成から教材の提供、体験学習の機会、参加者の変容・評価・フィードバック、プロジェクトの資金集めに至るまでの、環境を中心としたESDの実践に役立つ拠点となっています。
午前中は、このCHESPAXの概要についてビデオを交えた説明がありました。質疑応答や昼食を挟んでカヌーを使って川の流域の生態を観察しました。実は観察をメインにしたいところだったのですが、カヌーがなかなかまっすぐ進んでくれず悪戦苦闘してしまいました。
CHESPAXをモデルとした施設が日本にも数多くできると、環境教育がかなり推進されると思います。しかし、根本は運営資金があるかどうかの問題に行き着くので、まずは行政が変わらない限り進展は難しいことでしょう。
We visited CHESPAX today. About 1 hour of a car ride from Washington D.C took us to CHESPAX, a facility for environment education. Public schools in Calvert County, Maryland allow to use it for their education. CHESPAX provides progressive education about the culture and environment for those schools.
Explanatory session about the facility was held in the morning, and had a canoe ride to observe the lives in the river nearby after a nice lunch.
同郡の24校すべての公立学校は、厳しい基準をクリアしたグリーンスクールに認証されていて、CHESPAXはそれらの学校のために文化と環境に関する教育プログラムを提供しています。そこでは、環境教育の単元作成から教材の提供、体験学習の機会、参加者の変容・評価・フィードバック、プロジェクトの資金集めに至るまでの、環境を中心としたESDの実践に役立つ拠点となっています。
午前中は、このCHESPAXの概要についてビデオを交えた説明がありました。質疑応答や昼食を挟んでカヌーを使って川の流域の生態を観察しました。実は観察をメインにしたいところだったのですが、カヌーがなかなかまっすぐ進んでくれず悪戦苦闘してしまいました。
CHESPAXをモデルとした施設が日本にも数多くできると、環境教育がかなり推進されると思います。しかし、根本は運営資金があるかどうかの問題に行き着くので、まずは行政が変わらない限り進展は難しいことでしょう。
We visited CHESPAX today. About 1 hour of a car ride from Washington D.C took us to CHESPAX, a facility for environment education. Public schools in Calvert County, Maryland allow to use it for their education. CHESPAX provides progressive education about the culture and environment for those schools.
Explanatory session about the facility was held in the morning, and had a canoe ride to observe the lives in the river nearby after a nice lunch.
◎Day 5 April 29th(Fri)
今日は学校訪問の最終日。午前と午後に計2校の訪問をしました。
午前は、ワシントンDCにあるジャニー小学校を訪問しました。小学校とは言っても、未就園児から5年生までが通っている公立校です。この学校の目標は、責任ある市民、特に科学に精通した市民を育成することです。ここでは子どもたちによる学校案内の後、2つの理科の授業を参観しました。一つ目は4、5歳児の「チーズ作り」。牛乳の温度を測りながら温度変化による様子を観察したり、レモン汁を絞って凝固させたりと、先生が手助けしながら自分たちで作業を進めていきます。最後は教材園で収穫したイチゴと一緒に美味しく食べて終了でした。二つ目は小学校1年生の「生体膜モデルをデザインしよう」でした。とても小学校1年生の授業内容とは思えないかもしれませんが、カエルの皮膚が乾いてしまうとどうなるかに始まり、皮膚はどのような役割をしているかを考えさせ、皮膚がスポンジやコーヒーフィルターなどに変わった場合には、どのように水を通していくのかを観察させ、生体膜に近い材料は何かを考えさせていくというものです。どちらの授業も幼い子どもたちには高度な内容ですが、具体的な事例をあげて平易に扱ったり、ストーリー化された内容をできるだけ考えさせながら進めていくために学びやすく工夫されています。この学校は理科に力を入れているだけに、予算が確保され設備が充実しており、公立学校としてはかなり恵まれた環境でした。
午後は、ヴァージニア州アーリントンにあるアーリントンキャリアセンターを訪問しました。ここは様々なプログラムが開校されており、車の修理、テレビ番組制作、グリーンハウスでの栽培、コンポストづくり、調理実習などを参観できました。私が特に素晴らしいと感じたのは、ESDにかかわる多くのPBLが用意されていること、様々な職業教育的なプログラムが他のプログラムと結びつきながら効率的に進められている点です。
そして夕刻からはホームステイが始まりました。ホストファミリーとの充実した3日間になりますように。
School visit and homestay are on today's agenda.
We went to Janney Elementary School in the morning. After a brief introduction of school itself, we visited 2 classes. As science is a subject that school focuses on, they enough budget for many kinds of tools and materials for the lab even they are public school.
Then we went to Arlington Career Center, Virginia in the afternoon. They provide a variety of courses for students. I was very impressed with the numbers of topics for PBL related in ESD.
午前は、ワシントンDCにあるジャニー小学校を訪問しました。小学校とは言っても、未就園児から5年生までが通っている公立校です。この学校の目標は、責任ある市民、特に科学に精通した市民を育成することです。ここでは子どもたちによる学校案内の後、2つの理科の授業を参観しました。一つ目は4、5歳児の「チーズ作り」。牛乳の温度を測りながら温度変化による様子を観察したり、レモン汁を絞って凝固させたりと、先生が手助けしながら自分たちで作業を進めていきます。最後は教材園で収穫したイチゴと一緒に美味しく食べて終了でした。二つ目は小学校1年生の「生体膜モデルをデザインしよう」でした。とても小学校1年生の授業内容とは思えないかもしれませんが、カエルの皮膚が乾いてしまうとどうなるかに始まり、皮膚はどのような役割をしているかを考えさせ、皮膚がスポンジやコーヒーフィルターなどに変わった場合には、どのように水を通していくのかを観察させ、生体膜に近い材料は何かを考えさせていくというものです。どちらの授業も幼い子どもたちには高度な内容ですが、具体的な事例をあげて平易に扱ったり、ストーリー化された内容をできるだけ考えさせながら進めていくために学びやすく工夫されています。この学校は理科に力を入れているだけに、予算が確保され設備が充実しており、公立学校としてはかなり恵まれた環境でした。
午後は、ヴァージニア州アーリントンにあるアーリントンキャリアセンターを訪問しました。ここは様々なプログラムが開校されており、車の修理、テレビ番組制作、グリーンハウスでの栽培、コンポストづくり、調理実習などを参観できました。私が特に素晴らしいと感じたのは、ESDにかかわる多くのPBLが用意されていること、様々な職業教育的なプログラムが他のプログラムと結びつきながら効率的に進められている点です。
そして夕刻からはホームステイが始まりました。ホストファミリーとの充実した3日間になりますように。
School visit and homestay are on today's agenda.
We went to Janney Elementary School in the morning. After a brief introduction of school itself, we visited 2 classes. As science is a subject that school focuses on, they enough budget for many kinds of tools and materials for the lab even they are public school.
Then we went to Arlington Career Center, Virginia in the afternoon. They provide a variety of courses for students. I was very impressed with the numbers of topics for PBL related in ESD.
◎Day 6 April 30th(Sat)
昨晩からホームステイが始まりました。ワシントンDCから西に車で30分ほどの所にあるフェアファックスFairfaxのスミスファミリーにお世話になっています。家族構成は両親とも教師で、それも同じ職場に働いています。旦那さんのスティーブは小学5年生の担任、奥さんのスザンナは就学前教育(幼稚園にあたる)の先生です。子どもは小学2年生のベンジャミン君と5歳のモリーちゃん。二人とも人見知りせず、よく話してくれてとても可愛いです。子どもたちが幼いこととモリーちゃんがバレエを習っていることで、なかなか家族揃って私と接する時間がないのが残念ですが、皆さんとても親切にしてくれます。
昨晩は、ホテルに迎えに来たスティーブとホテル最上階で軽く飲み、近くのレストランで夕食をとった後、家に向かいました。
そして今日はスティーブとベンジャミン君との男チーム3人で、ワシントンDCのスミソニアン博物館巡りをしました。スミソニアン情報センター、国立自然史博物館、国立アメリカインディアン博物館、再訪となった国立航空宇宙博物館を見てきました。夕方に自宅に戻った後、家族全員が揃って賑やかに夕食を頂きました。食後はスティーブが地元の名所である南北戦争(第一次ブルランの戦い)の跡地に連れて行ってくれました。そして自宅に戻り、互いの家庭や学校の情報交換をして盛り上がりました。 ※写真はスミソニアン情報センターのあるキャッスル
Homestay got started from yesterday. My host family is very kind family, the Smiths, live in Fairfax, about half an hour drive from Washington D.C.
Both of the host parents are teachers, have 2 children. Benjamin is 7 years old, and Mori is 5 years old.
Today, Steve and Benjamin took me to Smithsonian Museum in Washington D.C for a day trip, and had dinner with everyone in the family.
After the dinner, they took me to the site of American Civil War in Fairfax. There was the first battle of Bull Run in 1861.
Then we talked about both our families, schools, and other topics at night.
昨晩は、ホテルに迎えに来たスティーブとホテル最上階で軽く飲み、近くのレストランで夕食をとった後、家に向かいました。
そして今日はスティーブとベンジャミン君との男チーム3人で、ワシントンDCのスミソニアン博物館巡りをしました。スミソニアン情報センター、国立自然史博物館、国立アメリカインディアン博物館、再訪となった国立航空宇宙博物館を見てきました。夕方に自宅に戻った後、家族全員が揃って賑やかに夕食を頂きました。食後はスティーブが地元の名所である南北戦争(第一次ブルランの戦い)の跡地に連れて行ってくれました。そして自宅に戻り、互いの家庭や学校の情報交換をして盛り上がりました。 ※写真はスミソニアン情報センターのあるキャッスル
Homestay got started from yesterday. My host family is very kind family, the Smiths, live in Fairfax, about half an hour drive from Washington D.C.
Both of the host parents are teachers, have 2 children. Benjamin is 7 years old, and Mori is 5 years old.
Today, Steve and Benjamin took me to Smithsonian Museum in Washington D.C for a day trip, and had dinner with everyone in the family.
After the dinner, they took me to the site of American Civil War in Fairfax. There was the first battle of Bull Run in 1861.
Then we talked about both our families, schools, and other topics at night.
◎Day 7 May 1st(Sun)
2泊3日のホームステイですが、もうお別れになりました。朝、スティーブと私で愛犬のチャーリーを連れて散歩に出かけ、9時の空港集合に間に合うように車で送ってくれました。日曜の朝ということもあり、奥さんや子どもたちはまだ寝ているようで挨拶できないことを残念に思いながら家を出ました。
空港に着くと先生方が笑顔で待っていました。どの先生も、とても充実したホームステイだった様子でした。そしてワシントンDCをあとにして、国内線なのに6時間もかけてサンフランシスコに移動しました。サンフランシスコは湿気の多かったワシントンDCと違い、地中海性気候のためカラッとして過ごしやすそうです。やっぱり空の青さがまるで違います。
ホテルに着いて少し休憩した後、明日のプレゼンテーションの準備をしました。そして夜はいよいよアメリカ代表の先生との会食。すぐに打ち解け、色々な話で盛り上がりました。明日からの合同会議が楽しみです。
It comes to the end of homstay. Steve(my host father) sent me off to the airport this morning. 6 hours of the flight took us to San Francisco.
We prepared for a presentation tomorrow after arrival at the hotel. Then we had a nice dinner with representative teachers from the States.
空港に着くと先生方が笑顔で待っていました。どの先生も、とても充実したホームステイだった様子でした。そしてワシントンDCをあとにして、国内線なのに6時間もかけてサンフランシスコに移動しました。サンフランシスコは湿気の多かったワシントンDCと違い、地中海性気候のためカラッとして過ごしやすそうです。やっぱり空の青さがまるで違います。
ホテルに着いて少し休憩した後、明日のプレゼンテーションの準備をしました。そして夜はいよいよアメリカ代表の先生との会食。すぐに打ち解け、色々な話で盛り上がりました。明日からの合同会議が楽しみです。
It comes to the end of homstay. Steve(my host father) sent me off to the airport this morning. 6 hours of the flight took us to San Francisco.
We prepared for a presentation tomorrow after arrival at the hotel. Then we had a nice dinner with representative teachers from the States.
◎Day 8 May 2nd(Mon)
今朝は懐かしい景色に会いに早起きしました。というのも、宿泊しているホテルと姉妹校のマーシーハイスクールが近いことと、さらに一昨年度にホストファミリーをしてくれたシェイラの自宅がすぐそばにあるので、ジョギングして見に行ったのです。まさか約1年後にここを再び訪れようとは、思ってもみませんでした。
さて、今日の研修は、午前中が日米教育委員会総務部長の生形さんによる挨拶の後、ポートランド州立大学のシャーマン氏による「アメリカにおけるESDの取り組み」の講話がありました。ESDが誕生した歴史的背景、なぜ持続可能性なのか、ESDのアプローチ方法、様々なESDの横断的テーマ、最近のESDトレンドなどについて話された後、参加者主体のワークショップとして「参加者としてESDへの取り組みで何ができるか」のアイデアのシェアが行われました。日米の教員がペアをつくって互いにアイデアを紹介し合った後で、紹介された内容を全員に他己紹介をするというものです。
午後は、最初に私たち日本教員によるワシントンDCで学んだことの報告を行いました。学校訪問、街並み・名所の見学、CHESPAXでの自然体験、ホームステイに分けて報告しました。次に学習開発会社の社長であるクライン氏による「グローバル人材育成と国際協力」についての講話がありました。これからの子どもたちに身につけさせるべきものは何か、グローバルコンピテンシーとしての4つの枠組み、日米共同プロジェクトの参考事例などを話されました。4つの枠組みについても日米教員間で意見交換を行いました。その後は、昨年度のESD交流プログラムに参加した2名の修了生から、実践報告が行われました。
明日はいよいよ合同会議が行われます。互いの意見を取り入れ尊重しながら、無理のない継続的なプロジェクトの枠組みができればと願っています。
Today, we had a keynote speech from Mr. Sherman from Portland State University, about "ESD Progress in the States".
In the afternoon, we had another keynote speech about "Global leader and international cooperation" by Mr. Klein, a CEO of Principled Learning Strategies.
Tomorrow's biggest agenda are discussions about ESD project.
I hope we respect each other and will find good solution.
さて、今日の研修は、午前中が日米教育委員会総務部長の生形さんによる挨拶の後、ポートランド州立大学のシャーマン氏による「アメリカにおけるESDの取り組み」の講話がありました。ESDが誕生した歴史的背景、なぜ持続可能性なのか、ESDのアプローチ方法、様々なESDの横断的テーマ、最近のESDトレンドなどについて話された後、参加者主体のワークショップとして「参加者としてESDへの取り組みで何ができるか」のアイデアのシェアが行われました。日米の教員がペアをつくって互いにアイデアを紹介し合った後で、紹介された内容を全員に他己紹介をするというものです。
午後は、最初に私たち日本教員によるワシントンDCで学んだことの報告を行いました。学校訪問、街並み・名所の見学、CHESPAXでの自然体験、ホームステイに分けて報告しました。次に学習開発会社の社長であるクライン氏による「グローバル人材育成と国際協力」についての講話がありました。これからの子どもたちに身につけさせるべきものは何か、グローバルコンピテンシーとしての4つの枠組み、日米共同プロジェクトの参考事例などを話されました。4つの枠組みについても日米教員間で意見交換を行いました。その後は、昨年度のESD交流プログラムに参加した2名の修了生から、実践報告が行われました。
明日はいよいよ合同会議が行われます。互いの意見を取り入れ尊重しながら、無理のない継続的なプロジェクトの枠組みができればと願っています。
Today, we had a keynote speech from Mr. Sherman from Portland State University, about "ESD Progress in the States".
In the afternoon, we had another keynote speech about "Global leader and international cooperation" by Mr. Klein, a CEO of Principled Learning Strategies.
Tomorrow's biggest agenda are discussions about ESD project.
I hope we respect each other and will find good solution.
◎Day 9 May 3rd(Tue)
今日は午前中に日米の先生方の4本の実践発表がありました。どの取り組みも、地域や学校の特色がとてもよく出ている素晴らしい発表で、大変興味が湧きました。中でも特に大牟田の先生による福岡県大木町のゴミの減量化と、アリゾナ州の高校の生物の先生による企業とタイアップした天然資源管理プログラムの様々な取り組みについては私の専門分野と重なり、とても参考になりました。
実践発表が終わると、いよいよ日米のメンバーでの合同会議に移りました。まず、クライン氏による会議の進め方に関する説明の後、環境グループと食文化グループに分かれ、それぞれでプロジェクトのアイデアを出し合いました。私は環境グループに入りましたが、そこでは水質調査、土壌調査、エネルギー消費量の調査、廃棄物、輸送、地球温暖化、水や土壌の写真の交換、フードマイレージ、食材料の生産国調査などが出されました。そして学習への動機付けとして、できるだけ与えられたものではなく子どもたち自らが踏み込んでいけて、かつ日米で交換し視野を広げられるような題材にしようということを確認し合いました。
合同会議の後半は、小中高の学校種別に分かれて、それぞれの学校の問題点や課題について共有し合いました。ここでは特にアメリカの多様性から来る生徒たちの深刻な実状が知らされて衝撃を受けました。
夜は一昨年度の交流事業に参加された方のお宅に全員が招待され、たくさんの美味しい食事や飲み物のもてなしを受け、時間を忘れてメンバーの皆さんと楽しく歓談しました。
実践発表が終わると、いよいよ日米のメンバーでの合同会議に移りました。まず、クライン氏による会議の進め方に関する説明の後、環境グループと食文化グループに分かれ、それぞれでプロジェクトのアイデアを出し合いました。私は環境グループに入りましたが、そこでは水質調査、土壌調査、エネルギー消費量の調査、廃棄物、輸送、地球温暖化、水や土壌の写真の交換、フードマイレージ、食材料の生産国調査などが出されました。そして学習への動機付けとして、できるだけ与えられたものではなく子どもたち自らが踏み込んでいけて、かつ日米で交換し視野を広げられるような題材にしようということを確認し合いました。
合同会議の後半は、小中高の学校種別に分かれて、それぞれの学校の問題点や課題について共有し合いました。ここでは特にアメリカの多様性から来る生徒たちの深刻な実状が知らされて衝撃を受けました。
夜は一昨年度の交流事業に参加された方のお宅に全員が招待され、たくさんの美味しい食事や飲み物のもてなしを受け、時間を忘れてメンバーの皆さんと楽しく歓談しました。
After having 4 presentations, we had a discussion among US and Japanese members.
There were 2 categories, environment and food culture. As I was in a category "environment ", we talked about quality of water and soil, energy consumption, waste in our daily life, and some others.
We came up with a solution, not providing much assignment to students but also assisting them to find them by themselves so that students themselves can enlarge their points of view more naturally to exchange their opinions.
After the discussion, we discussed the issues every different grades.
At night, we had a nice conversation including the previous participants.
There were 2 categories, environment and food culture. As I was in a category "environment ", we talked about quality of water and soil, energy consumption, waste in our daily life, and some others.
We came up with a solution, not providing much assignment to students but also assisting them to find them by themselves so that students themselves can enlarge their points of view more naturally to exchange their opinions.
After the discussion, we discussed the issues every different grades.
At night, we had a nice conversation including the previous participants.
◎Day 10 May 4th(Wed)
日米の先生が揃っての研修も今日が最終日。はじめに自分自身の今後の取り組みについて考えた後、これまでの日程の振り返りを行いました。また、先生方から様々な感想を聞くことができました。どの先生もこの研修が日米の教育の違いや共通点を確認し合い、たくさんの意見交換をする貴重な体験であったということを述べられました。最後は、参加者が全員揃っての記念写真を撮り、来月末の東京での再会を誓いました。
午後はフリーになり、私は昨年度にお世話になったホストファミリーとの再会をしました。初めての訪問時と同じように、数家族が集まってバーベキューパーティーを催してくれ、コミュニティーの変わらぬ愛情を感じることができました。そして、いよいよ明日は帰国の途につきます。
It was our last day of the workshop. We had a individual action plan making at first, then had a feedback for the whole workshop together.
After the photo session, we said bye until our next gathering at the end of next month.
Since I have a family who hosted me last year at the time of our school trip, I visited them during my free time.
午後はフリーになり、私は昨年度にお世話になったホストファミリーとの再会をしました。初めての訪問時と同じように、数家族が集まってバーベキューパーティーを催してくれ、コミュニティーの変わらぬ愛情を感じることができました。そして、いよいよ明日は帰国の途につきます。
It was our last day of the workshop. We had a individual action plan making at first, then had a feedback for the whole workshop together.
After the photo session, we said bye until our next gathering at the end of next month.
Since I have a family who hosted me last year at the time of our school trip, I visited them during my free time.
◎Day 11-12 May 5th-6th(Thu-Fri)
私たち日本の参加教員は、午前のユナイテッド航空機でサンフランシスコを発ち、様々な思いを胸に帰国の途につきました。
私は日付が変わった翌日夜に、無事に福岡に帰ってくることができました。
この研修では本当に濃密で貴重な時間を過ごすことができました。このような体験はなかなかできないと思います。改めてこの機会を与えていただいた日米教育委員会フルブライトジャパンの方々に厚く御礼を申し上げたいと思います。そして、今後も続くESDの研究と実践に励んでいくことを心に刻み、来週からの現場復帰に臨もうと思います。
We left San Francisco for Narita International Airport in the morning, and landed in safe and sound.
It was such a precious learning experience for me, and I truly appreciate all the wonderful support by Japan-U.S. Educational Commission "Fulbright Japan" for this trip.
I will for sure make the best out of what I learned from the workshop of ESD!
私は日付が変わった翌日夜に、無事に福岡に帰ってくることができました。
この研修では本当に濃密で貴重な時間を過ごすことができました。このような体験はなかなかできないと思います。改めてこの機会を与えていただいた日米教育委員会フルブライトジャパンの方々に厚く御礼を申し上げたいと思います。そして、今後も続くESDの研究と実践に励んでいくことを心に刻み、来週からの現場復帰に臨もうと思います。
We left San Francisco for Narita International Airport in the morning, and landed in safe and sound.
It was such a precious learning experience for me, and I truly appreciate all the wonderful support by Japan-U.S. Educational Commission "Fulbright Japan" for this trip.
I will for sure make the best out of what I learned from the workshop of ESD!