ひらじろうは、Web上や校外での私のニックネームです。少しだけ私のことを紹介させてもらいます。
オーロラを観に行ってきました ↓このすぐ下にあります
旅が大好き!
旅はいつも新しい発見の連続です。知らない自然や文化、人々の暮らしに触れることで刺激を受け、自分を見つめ直す良い機会になります。日頃のストレスも発散してしまいますし、旅での体験が自分を成長させてくれます。そして旅が終われば「さぁ、また頑張ろう!」という活力がどこからともなく湧いてきて、やる気いっぱいの新鮮な気持ちで仕事に臨むことができるのです。そんな感じですから、私はとにかく暇とお金さえあれば、旅をしています。時間やお金のないときは、行けもしないのに旅の計画を立てたりガイドブックを見たりして、行ったつもりでいます(笑)。それだけ旅が好きなのです。
■どこに行ったか?(2024年8月現在) ※通っただけのところは含みません ○日本国内…47都道府県中、39都道府県。青森、秋田、山形、新潟、山梨、三重、石川、和歌山には、まだ行ったことがありません。 ○海外…35カ国=韓国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、USA、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、イギリス、スイス、オーストリア、オランダ、チェコ、スロバキア、スロベニア、クロアチア、モナコ、サンマリノ、バチカン市国、デンマーク、ノルウエー、スウェーデン、フィンランド、エストニア、ハンガリー ○初めての海外旅行は1993年12月のグアムでした。社会人3年目でした。意外と遅いでしょう? ○私の息子の初海外は11ヶ月! 行き先はイタリアでした(写真)。 |
オーロラを観に行ってきました 2024.8
夏休みを利用して、私のバケットリストの1つ「オーロラを観る」ためにアメリカ(シアトル)を経由しカナダに行ってきました。
私たちが訪れたのは、カナダ北西部の北緯62度にあるイエローナイフというところで、オーロラベルトに位置していてオーロラ鑑賞ポイントとしては有名なところです。そこに4泊滞在して念願のオーロラ鑑賞に臨みました。 1日目の夜は晴れていたものの、この時期に起こりやすい山火事(自然発火)の影響で濃い霧のように煙が広範囲に立ち込め、とても見れる状況ではありませんでした。続く2、3日目の夜は雨が降ったり曇ったりと悪天候が続き、最終夜も曇天で半ば観ることを諦めていました。しかし、案内役のBillが車を走らせ、2か所目で幸運にも探し求めていたオーロラに遭遇することができました。オーロラは、肉眼では白色に見え、現れては消えたり膨張したりと刻々とその形を変えました。数秒間ほどの長めのシャッタースピードで写真を撮ると、鮮やかな緑や紫色のオーロラが写ります。さっそくBillに証拠の記念写真を撮ってもらいました。やっとの思いで観れたオーロラ。忘れられない良い思い出ができました。それと、実はこれに加えてすごくとんでもない体験をしたのです。これについては、直接お話ししますね。 |
スロバキア・ハンガリー・イタリアに行ってきました 2024.3
初めて中欧のスロバキアとハンガリー、そして記念すべき自身20回目となるイタリアに行ってきました。スロバキアとハンガリーは首都のブラチスラヴァとブダペスト、イタリアは中部のウンブリア州とローマを訪れました。今回は数枚の写真とそれらの説明だけを載せておきます。
【写真の説明】 1.スロバキアの首都ブラチスラヴァにあるブラチスラヴァ城 2.城の塔から眺めるドナウ川 3.ハンガリーの首都ブダペストにある国会議事堂 4.ドナウ川から臨むライトアップされた国会議事堂 5.イタリア・ウンブリア州スポレートの大聖堂 6.ローマでのサッカー・セリエA ラツィオvs,ユヴェントス戦 7.イタリア・ウンブリア州トーディのポポロ広場 8.イタリア・ラツィオ州チヴィタ・ディ・バニョレージョ |
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北欧に行ってきました 2023.8
夏休みを利用して、初めて北欧5ヶ国(デンマーク、ノルウエー、スウェーデン、フィンランド、エストニア)に行ってきました。北欧には前々から「行ってみたい」という願望が強く、今回やっと実現しました。北欧ならではのきれいな景色や澄みきった青空はもちろん見れましたし、有名な「フィヨルド」「ノーベル賞授賞式会場」「ムンクの『叫び』」「ムーミンのふるさと」なんかも見てきました。ここでは、そんな見どころの説明ではなく、旅行を通じて感じたことを次のようにまとめてみました。
1.夏はとにかく日が長い。しかし、日陰では寒いときもあった。 朝は4時頃、夜は10時頃まで明るいので、外出には最適でした。ただ、旅行の前半は雨がちでしたので、場所により気温が10℃近くまで下がり、夏とは思えないほど寒いときもありました。 2.物価が半端なく高い。 今回の旅行の印象で一番強烈だったのが、この「物価の高さ」です。例えば、スナック菓子が2,000円くらいしたり、ペットボトルのコーラが600円、外食のパスタが4,000円、ワインが1杯2,000円など、日本では一部の高級店以外はありえない金額でした。飲食店のメニューに「水道水」があり、値段までついていたのにも驚きました。ホテルの宿泊費、博物館や美術館などの入場料も高く、個人旅行者には予算が厳しいです。 3.いろんな所で女性が働いている。 働く女性の姿をたくさん目にしました。北欧は男女共同参画が進んでいると聞いていましたが、本当です。ストックホルム市議会議員の男女比が1:1というのからもうなずけます。 4.レインボーフラッグがいろんな所に掲げられている。 LGBTQのシンボルであるレインボーフラッグをよく目にしました。性に関する人々の考え方や社会の姿勢に大きな違いがあることの現れの一つでしょう。これと直接には関係ないかもしれませんが、公共のトイレも男女別ではなく、共同トイレが多かったです。慣れていない日本人にとっては少し辛いかもしれません。 5.電気自動車や自転車利用が多い。 電気自動車の割合が明らかに高いです。テスラ、ベンツ、BMWなどたくさんのメーカーのものが走っていました。バスも、電気のものもありましたが、バイオ燃料を使っていたり環境に配慮したものがほとんどです。また、貸自転車やeバイク、eスクーターがいたる所に見られ、多くの人が利用していました。もちろん、専用レーンも整備されています。 6.現地通貨(現金)はほとんど必要ない。 カードやスマホ決済などキャッシュレス化が進んでいます。今回、ヨーロッパ内で現金を使ったのは、たった1回だけです。デンマーク、ノルウエー、スゥエーデンは自国通貨ですが、まったく両替は不要でした。ノルウエーのベルゲンの自販機で列車の切符を買ったのですが、切符が出てきません。切符の受け取り口すらないのです。自販機のインフォメーションをよく読んでみると、クレジットカードの利用データに記録されているので、切符はいらないそうです。これには驚きました。 7.トラブルの時こそ会話力が試される。 最後の項目は、私自身の反省として実感したことです。旅にトラブルはつきものですが、今回は3つのトラブルがありました。①飲食店でとんでもなく塩辛い(明らかに調理法を間違えた)パスタが出てきた、②バスの切符のQRコードを提示したら、「切符を買っていないでしょ?」と言われた、③帰りの飛行機が悪天候で飛ばないため宿泊することになった。どれも予期せぬトラブルですが、何とかうまく切り抜けました。とは言え、状況をしっかり判断して言いたいことを伝え、要点を捉えて聞くという会話力は、まだまだスキルを上げないといけないなと反省しています。 |
3年ぶりに海外旅行しました! 2023.3
新型コロナウイルスの蔓延により自粛していた海外旅行を、この3月の春休みについに解禁しました。
行き先は、初めてのスペイン・バルセロナと久々のイタリア、今回はアブルッツォ州です。 コロナが完全に沈静化していないこともあり、準備から本番まで大変なことが色々ありました。主なものは次の2つ。 ・出入国に伴う電子書類の作成(K-ETA、Q-code、Visit Japan Web) ・バルセロナの主要アトラクションの予約&再予約 いつも利用しているコリアンエアー(KE)を使ったのですが、今回はこれでもかと言わんばかりにKEに振り回されました。 そもそも、今回の旅行の原点は「3月末で特典航空券に必要なマイル数が改悪されるので、今のうちにマイルを使っておこう!」ということでした。 ヨーロッパ行き特典航空券の必要マイルが、3月末までは75,000マイルなのに4月からは100,000マイルになるのです。 しかし、3月下旬に「新しいマイル方式は実施が見送りになりました」とKEから連絡があり、結果として無理にマイルを消費する必要はなくなったのです。 おまけに、予約を入れ始めた12月の段階では仁川(ソウル)の接続が悪く、往復とも仁川に宿泊する必要がありました。そのための韓国入国電子ビザの申請や変更、宿の手配が必要になりました。それが、月日が経つに従ってKEのダイヤ改正が行われて、現在では行きのみ1泊すれば良いものになっています。これもいずれ必要なくなることでしょう。 また、マイルを利用して航空券は無料でも、別途徴収される燃油代はバカ高く、一人94,000円もしました。仕方ないんですけどね。 今回の旅行を通して、特に感じたことを4つあげてみます。 1.マスクを外しての生活はとても不思議で新鮮だった。 2.スペインを訪れる欧米人は自国語を使いたがる。 3.スペイン人もイタリア人と同じく、陽気で優しい。 4.予約を入れていても安心しない。(教訓) スペインもイタリアも、マスクの着用率は10%以下でした。 私たちは地下鉄の中ですら外していました。マスク無しの外出はとても新鮮でしたし、慣れるまではとても不思議に感じました。 バルセロナは、パリやローマに並ぶ一大観光都市ですので、隣国であるフランスやイタリアからも多くの観光客が訪れていました。日本人が韓国や中国に行ったときには、英語や現地語を使う人が多いと思いますが、フランス人やイタリア人は母国語を普通に使っており、アイデンティティの強さを実感できてとても面白く感じました。 ちなみにバルセロナには、まだ日本人の姿は少なく、アジア系は韓国人、中国人が多かったです。 スペイン人も、イタリア人と同様にラテン系で陽気な人が多く、ホテルやショップ、レストランなどではとても愛想が良くて優しい人が多かったです。 バルセロナは治安が悪い(軽犯罪が多い)ので有名ですが、幸いなことに危ない目には遭わず、目撃もしませんでした。 今回の最大の山場は、サグラダファミリア教会に入り損ねるかもしれなかったこと。 バルセロナと言えば、一番にあげられるのが写真にある「サグラダファミリア教会」でしょう。この教会を目当てに来ている観光客は年に数百万人はいると思います。私たちは、公式HPで2か月前に参観を予約し、その日が来るのを待ちわびていました。しかし、当日になっていきなりのキャンセル。それもまったく事前連絡なしです。こんなこと、日本ではなかなかあり得ないことです。公式のHPから予約したんですよ。 私は機転を利かせて、すぐに別日に予約を入れ直しました。幸いなことに2日後の予約が取れ参観できましたが、かなりの人たちが見れずに泣く泣くスペインを去ったんだろうと想像しています。 さすが外国、「スペイン人、しっかり仕事しろ!」と叫んでしまった一大事件でした。 |
ジョギング大好き!
ゆっくりのんびりと景色を楽しみながら、長くだらだらと走ることが大好きです。小学校の頃、父と夜にジョギングしていたことが、好きになったきっかけの一つかもしれません。おかげで小学校のマラソン大会は、1位を何回かとりました。中学時代は、友人の誘いで1年間だけ陸上部に入り、大会では800m、1500m、3000mに出ました。それから社会人になるまでマラソンやジョギングはしませんでしたが、2002年のある日、同僚の先生の「みんなで福岡シティマラソンに出よう!」という誘いがきっかけで、走ることを再開しました。実はその少し前に、同じ先生から「指宿なのはなマラソン」に誘われて、いきなり初めてのフルマラソンを走りました。2002年の1月のことです。「3時間台で何とか走れるやろう」と鷹を括っていたのですが、30kmあたりから歩き始め、4時間19分かかりました。めちゃくちゃ辛かったですが、ゴールの瞬間は泣きたくなるぐらいに感動したのを今でもよく覚えています。マラソンには、そんな達成感や充実感があります。
それから10回近くフルマラソンに出ましたが、ついこの前(2019年冬)「フルマラソンはもうやめよう」という決心をしました。理由は、走る時間がなかなか取れず、練習が苦痛になってしまったことです。仕事の合間を縫って、自己ベストを出すための練習を続けることに精神的にまいってしまっていたのです。もちろん、これは一時的なもので、気が変わるかもしれません。とにかく今は、「楽しく走りたい」という気持ちでいっぱいです。たまに気分転換を兼ねて、山に走りに行ったりしていましたので、トレイルランの大会に出てみようと思っています。 そんなわけで、2019年5月26日に初めてトレイルランの大会に出場しました。宮崎の「鏡洲の森トレイル」という全長20km、累積標高1800mというハードな大会です。大会1週間前の練習中に左足を痛めていたので、走れるかが不安でしたが、何とか出場&完走できました。結果はともかく、マラソンとの違いがよくわかり、山を走ることの醍醐味を体験できたことは大きな収穫でした。これからもっと楽しめるよう、練習に励みたいと思います。 久しぶりの大会出場(2022年5月)
2022年5月22日に宮崎で開催された第9回鏡洲の森トレイルに参加してきました。トレイルランの大会に出場するのは、3年ぶり2回目のことです。 コロナ禍はまだ収まっていませんが、特に大きな変更もなく大会は行われました。マスクを外して美味しい空気を思い切り吸って走れることに、とても幸せを感じました。 私が参加したのは、全長26km、累積標高2,200mのロングコース。記録は満足いくものではなかったですが、27℃の暑さの中で無事完走できて良かったです。5時間を切ることを目標にしていましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。トレーニングを続けて、記録をアップさせたいと思います。 |
大会出場の記録(2023年5月現在)
■出場回数 フルマラソン 10回 ハーフマラソン 22回 その他 4回 ■自己ベスト(公式記録) フルマラソン 3時間5分57秒(別府大分毎日マラソン2017) ハーフマラソン 1時間28分16秒(横島いちごマラソン2012) ※コースが400m長かったことが判明し、計算上は1時間26分32秒。 ■入賞? 福岡マラソン2016 年代別9位 3時間6分44秒 |
第10回記念大会に出場(2023年5月)
私自身の恒例行事になりつつある鏡洲の森トレイルランの大会ですが、今年も参加しました。26kmのロングコースです。 今回も天候に恵まれ、少し暑すぎましたがトレイルのコンディションは良好でした。新緑がとても美しく、走りながらでも癒されました。 しかし、今回は反省ばかりで悔いの残る大会となりました、 順位的には満足しているのですが、目標としていた5時間切りが今年も達成できず、ほぼ昨年と同じタイムでした。情けない。 問題点は明らかで、「下り」をどう克服するかにかかっていると思います。恐怖感からかブレーキをかけてしまう癖があるので、それを修正しなければ…。もっと山での練習を増やして、タイム更新に努めたいと思います。 とにかく自分に負けずに、これからも頑張ろう! |
ワイン大好き!
昔は嫌いだったワインが、イタリアに行き美味しさと奥深さを知ってからは、すっかり虜になってしまいました。今では家で飲む酒の90%以上はワイン。そして念願のソムリエの資格(WSAというイタリアワインに特化したもの)も取りました。いつの日か時間を気にせず、ゆっくりとワイナリーと美食を巡る旅をしたいと思っています。
イタリアワインの面白さは、ブドウの多様性にあります。例えば、フランスの新酒で有名な「ボージョレ・ヌーヴォー」は一般的には「ガメイ」というブドウ品種ですが、イタリアの新酒である「ノヴェッロ」のブドウ品種は、州やワイナリーによって様々です。ですから、ワインの個性がよりはっきりしているといった面白さがあるのです。元々イタリアは、20の州が別々の国に属していたわけですから、多様性はワインだけではなく、いたる所に見られます。食文化も当然ながら多様で、その土地でしか味わえない料理に、その土地のワインを合わせると、それだけでかなり個性的な味わいを楽しむことができるのです。ちなみに、私たちが普段「イタリアン」と言っている「イタリア料理」は、イタリアではあまりに多様すぎて、現地にそんなものは存在しません。
ワインには、ブドウ品種だけではなく、土壌、降水量、地形や日射量などの環境的な要因に加え、醸造のしかたや醸造家の持つ技術など、たくさんの要素が、その味や香りに変化をもたらせます。もちろん、ビンテージ(製造年)や飲む人の思いによっても変わるのです。こんなに魅力的な個性を持った飲み物は他にはありません。
→以下、つづく...
イタリアワインの面白さは、ブドウの多様性にあります。例えば、フランスの新酒で有名な「ボージョレ・ヌーヴォー」は一般的には「ガメイ」というブドウ品種ですが、イタリアの新酒である「ノヴェッロ」のブドウ品種は、州やワイナリーによって様々です。ですから、ワインの個性がよりはっきりしているといった面白さがあるのです。元々イタリアは、20の州が別々の国に属していたわけですから、多様性はワインだけではなく、いたる所に見られます。食文化も当然ながら多様で、その土地でしか味わえない料理に、その土地のワインを合わせると、それだけでかなり個性的な味わいを楽しむことができるのです。ちなみに、私たちが普段「イタリアン」と言っている「イタリア料理」は、イタリアではあまりに多様すぎて、現地にそんなものは存在しません。
ワインには、ブドウ品種だけではなく、土壌、降水量、地形や日射量などの環境的な要因に加え、醸造のしかたや醸造家の持つ技術など、たくさんの要素が、その味や香りに変化をもたらせます。もちろん、ビンテージ(製造年)や飲む人の思いによっても変わるのです。こんなに魅力的な個性を持った飲み物は他にはありません。
→以下、つづく...
第6回ワイン会20200515-22.pdf | |
File Size: | 6375 kb |
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ブドウの枝を剪定しました 2024.7.7
35℃の酷暑となった日曜日に枝の剪定を行いました。1か月ぶりに見たブドウの木は、葉がうっそうと茂り、強い日差しの下でもしっかりとした暗い木陰ができていました。そのせいか若干涼しく感じられ、風も少し吹いてきたので作業はしやすかったです。今回は、枝から次々に出る脇芽を摘み取る作業をしました。1本の枝についたブドウの房を2つだけに制限し、幼い実のついた脇芽を摘むことで、残した房に十分な栄養がいくようにするのです。もったいないように思いますが、3房目以降のブドウは摘み取り捨てていきます(手に持った枝の写真が摘み取った脇芽)。また、実が日光で焼けないよう房の上に葉が被るよう、葉や枝の向きを調整をしました。写真のように、少々小ぶりではありますがしっかりとしたブドウができており、今回の枝の剪定によってぐんぐん実が成長することでしょう。8月末の収穫が楽しみです。 |
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◎ブドウの枝を誘引しました 2024.6.2
爽やかな風が吹いて心地よい日差しのもと、1か月で見違えるほど茂ったブドウの枝を誘引する作業をしてきました。誘引とは、放っておくと好き勝手に伸び放題に伸びる枝を、規則正しく枝のトンネルができるように「すだれ状」に延びる方向を揃えていく作業です。そうすることで、どの葉にも満遍なく光が当たって光合成ができるとともに、ブドウの実が緑のトンネルの直下にできるので収穫しやすくなるという利点があるのです。作業は2時間ほどで終わりましたが、思ったよりハードな作業で、ワインを作る人たちの苦労がよく分かりました。写真のように、枝が伸びる方向をそろえたことで、枝でできた緑のトンネルができました。実も少しずつ大きくなっています。次回は剪定の作業に入ります。 |
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◎ブドウの木に花が咲きました 2024.5.21
ワイナリーから花が咲いたという知らせが来ました。まだ5分咲き程度らしいですので、花がしっかり咲いて終われば、6月初旬ぐらいには枝の誘引の作業ができそうです。花が咲いているうちに作業をすると、花が落ちてしまって実の収穫に影響しますからね。今頃どんどん新しい実ができ始めているのではないかと思います。それにしても、暑くなってきたせいか、青々と茂った葉を見て、成長の早さを感じます。前回から1か月ほどしかたってないのに、見違えるような姿です。次回の作業を楽しみにしています。 ところで、写真のようにブドウの花は花びらのない「花らしくない」ものですが、それはブドウの花が風媒花だからです。つまり、受粉に虫の助けが要らないので虫たちの目印となる花びらが要らないからなのです。 |
イタリアでの教育研修(2018.8.3~17)の報告
今回のイタリア研修の企画・立案は、2016年の秋に国際理解教育での研修奨学金に応募しようとしたことで始まりました。しかし、当時の勤務校の校長は首を縦には振りませんでした。なぜなら勤務校で初めてとなる一大国際イベントが翌年の9月初旬に控えていて、イベントの直前に責任者となる私がいないのは、どうしても許可できないというのが理由でした。「イベント直前とは言え、お盆休みを使っていくのだから…」と、私もだいぶん食い下がりましたが結局認めてもらえず、その年の応募は断念せざるを得ませんでした。翌年にこのイベントが7月開催になったこともあり、晴れて奨学金の応募が許可され、さらに運よく奨学金の授与が決まったことで、ようやくこの研修が実現したのです。
今回の研修の目的と内容、研修を終えて実現したいことを記しておきます。 【研修の目的】 完成度の高い教科横断型のカリキュラム開発や授業指導案作成を行うため、次の項目を主な目的とする。 ①地域に根ざす食文化についての理解を深める。 ②有機農法や地産地消、地元産の作物を利用した商品の開発のノウハウについて、できるだけの実践を通して学ぶ。 ③食文化や自然環境が、「郷土愛」の育みとどのように関わりがあるのかを考察する。 そして、自身の素養を高めるために、次の目的も加える。 ④地域の歴史的・文化的な背景を学ぶ。 ⑤英語とイタリア語の会話力や語彙力をアップさせる。 |
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【研修の内容】
①宿泊するアグリツーリズモ(農村型宿泊施設)の概要、有機農法、地産地消の取り組みなどの話を聴く。
②アグリツーリズモでできる体験実習を可能な限り行う。
③「食育」や「郷土愛」に関するアンケート調査とインタビューを行う。→質問項目はアンケート用紙参照
④食に関わる地元の生産者、小売店の見学、インタビューを行う。
⑤地域の風土や文化の理解をより深められるスポットを見学する。
【研修後に実現したいこと】
「郷土愛⇔環境保護」がつながるPBL型授業を考案する。以下の内容を必ず入れる。
◎生徒たちに身につけてもらいたいこと
・食べ物を大切にする(残さない、料理を作りすぎない、買いすぎない)
・可能な限り地産地消を考えた食生活
・伝統食や郷土料理を知る、良さを学ぶ、学んだことを伝える
・健康を考えた食生活を送る(栄養バランスや量を考える)
*食だけでなく、他の分野(方言、歴史、地理など)について知る
*郷土愛につながる「博多学」「福岡学」の内容を考える
①宿泊するアグリツーリズモ(農村型宿泊施設)の概要、有機農法、地産地消の取り組みなどの話を聴く。
②アグリツーリズモでできる体験実習を可能な限り行う。
③「食育」や「郷土愛」に関するアンケート調査とインタビューを行う。→質問項目はアンケート用紙参照
④食に関わる地元の生産者、小売店の見学、インタビューを行う。
⑤地域の風土や文化の理解をより深められるスポットを見学する。
【研修後に実現したいこと】
「郷土愛⇔環境保護」がつながるPBL型授業を考案する。以下の内容を必ず入れる。
◎生徒たちに身につけてもらいたいこと
・食べ物を大切にする(残さない、料理を作りすぎない、買いすぎない)
・可能な限り地産地消を考えた食生活
・伝統食や郷土料理を知る、良さを学ぶ、学んだことを伝える
・健康を考えた食生活を送る(栄養バランスや量を考える)
*食だけでなく、他の分野(方言、歴史、地理など)について知る
*郷土愛につながる「博多学」「福岡学」の内容を考える
◎1日目 8月3日(金)
大好きなイタリアへは家族旅行としてはこれまでに何度も訪れていますが、今回が初めての一人旅になりました。 朝8時前に家を発ち、10時半の航空機で仁川経由で一路ローマへ向かいました。仁川までは1.5時間、そこからローマまでは12時間ですから、合計14時間弱の長いフライトになります。ローマに到着後、レンタカーをピックアップし、研修の前半にお世話になるアグリツーリズモをめざしました。20時を回っているというのに、ようやく陽が沈んだばかりという感じで、茜色に染まった空がとてもきれいでした。約1時間ほどで無事に到着。アグリツーリズモの若旦那のGiovanniと奥さんのMaiさんに温かく迎えられました。すぐに部屋で夕食をとり、シャワーを浴びて、あっという間に眠りに落ちました(日本時間の朝7時頃)。とっても長い移動の1日でした。 |
◎2日目 8月4日(土)
イタリア滞在初日は、カステッリロマーニで最も有名な、ローマ法王の夏の離宮があるカステルガンドルフォをGiovanniに案内してもらいました。 法王の離宮である教皇館は、歴代法王の肖像画や記念の品が展示されており、数日後に訪れる予定だという法王のリビングやベッドルーム、書斎も見学ができました。館の見学後、少しだけ街を散策しましたが、意外にも観光客はまばらで、それだからか庶民的な土産物店が建ち並ぶ、イタリアによくある普段は賑やかそうな通りも、どこかしら落ち着いた雰囲気を醸し出していました。 輝く青い水をたたえたアルバーノ湖畔で昼食。いったんアグリツーリズモに戻って休憩した後、車で15分ほどの所にあるワイナリーCasale del Giglioの見学に行きました。1967年設立のワイナリーで、ワイナリーの歴史、ブドウの栽培と収穫法、立地条件の長所、製造過程などの説明を受けました。また、私からは持参したアンケートに加えて、有機農法(ビオディナミ)や販売先についての質問に回答していただきました。もちろん楽しみにしていたテイスティングもしました。あっという間に終わった研修初日でした。 |
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◎3日目 8月5日(日)
アグリツーリズモの概要と栽培作物について説明を受けました。ここでは、東京ドーム約7個分の敷地に小麦と大豆を主に作っていて、大型の農機具 を用いて大規模農業を展開しています。有機農法にも積極的に取り組んでいて、試行錯誤の末に、 現在では化学肥料は必要最少限しか与えていないということです。土作りには余念がなく、豆類の栽培によっ てできた窒素豊富な土を用いて、そこに麦を植え、次の年は休ませるといった3年周期での農地利用を行っています。こうすることで収量は減りますが、土や植物にとっては最適なものになるらしいのです。 肥料としては、牛糞やコンポストのものを使用しており、リサイクルも行っているということで、理想的な農法を展開されています。ご主人のLeopoldoさんに今後のアグリツーリスモの展開について伺ったところ、「新しいことをやって作物の収量や来訪者数を増やすよりも、全体的な質を高めていきたい」とのことでした。 |
◎4日目 8月6日(月)
午前中に簡単な飼育動物の説明を聞いた後、Leopoldoさんのご指導による調理実習を受けました。まずはMaiさんと一緒に畑での食材(ナス、トマト、ズッキーニ)の調達。建物のすぐ隣に25mプールくらいの広さの菜園があり、たわわに実った野菜たちを収穫しました。それらの獲れたて新鮮な野菜を使って、代表的なローマ料理である「スパゲッティ・アッラ・カルボナーラ」とアグ リツーリズモの自慢料理「ズッキーニとチーズに豚の頬肉を使ったインヴォルティーニ」を 作りました。カルボナーラは卵と麺とを絡めるタイミングの難しさ、インヴォルティーニは素材を 生かした調理法と食感の変化のつけ方を学びました。自分で作った料理でしたから、味は格別でした。 調理実習を兼ねた昼食後、少し休憩してパレストリーナに散策へ出かけました。パレストリーナは、紀元前8世紀にはできていた古い街で、帝政期の富裕層に避暑地として好まれた所です。私が行ったときには観光客はまばらで、多少の車の往来はあるものの、街は静まりかえっていました。そのおかげで、観光の一番の目玉であるバルベリーニ宮殿にある有名なナイルの洪水物語の大モザイクを、ゆっくり独り占めで鑑賞できました。 この日はちょっとしたトラブルが2件ありました。一つは調理実習中に指を切ってしまったこと。よく切れる包丁だったので、結構大量に出血!(笑)しかし傷が浅くて良かったです。そして、パレストリーナから戻るときにWiFiの調子が悪く、ナビがうまく機能しなかったために遠回りをして帰りが遅くなり、連絡も取れなかったのでアグリの方々に心配をかけてしまいました。 |
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◎5日目 8月7日(火)
お世話になっているアグリツーリズモで飼育されている動物たちは、ウマ(乗馬も可能)、ウシ(搾乳用)、ブタ(生ハムやサラミを作る)、ニワトリ(採卵用)、クジャク(観賞用?)でした。この日は、ウシたちの餌である干し草をあげる作業を少しだけ手伝いました。干し草をロール状に巻いて積み上げている所へ大型のトラクターで取りに行き、ウシたちの所まで運びました。もちろん私はトラクターに乗っているだけで、手際よく操縦するのはLeopoldoさんです。そして、運んだ干し草をバラしてウシたちにあげるのですが、これが見た目以上に力仕事で、かなり疲れてしましました。これだけではなく、搾乳や病気の予防、他の動物の管理もあるので、ペットを飼うように簡単にはいかない飼育動物を維持することの大変さを体験することができました。 午後は、日本にいる生徒たちへ向けて、インターネットを使って生物の課外授業をしました。時差があると、何度やっても不思議な感覚がしますね。 |
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◎6日目 8月8日(水)
この日もインターネットを使った課外授業をしました。ただ、この日は普通の生物の授業ではなく、アグリの若奥さんであるMaiさんに「海外で暮らすということ」と題して、イタリアで生活するまでのいきさつや習慣の違い、苦労話などを話してもらい、生徒からの質問に答えるという流れで行いました。生徒たちにはとても良い刺激になったようです。 その後、美しい村に登録されているスペルロンガへ散策に出かけました。スペルロンガは車で1時間ほどの所にあるティレニア海に面した街で、ローマとナポリのちょうど中間に位置しています。街巡りは後回しにして、まずは近くにある古代ローマ時代の遺跡を見学しました。そして1時間ほど街巡り。どこに通じるかわからないような小径をワクワクしながら進みました。わずかに漏れ聞こえてくる住民の会話、食欲をそそる料理の香り、狭い広場で何をするでもなくくつろぐ老人たち…。これぞ町歩きの醍醐味です。何度も道に迷いたい気分にさせられました。 |
◎7日目 8月9日(木)
この日は午前中からローマの7大聖堂巡りをしました。7大聖堂のうち、今までにサン・ピエトロとサンタ・マリア・マッジョーレは行ったことがあったのですが、他の5つはまだでした。行ったことのない美術館や博物館も捨てがたかったのですが、聖堂巡りに決めました。(本当は食に関係した「パスタ博物館」に行きたかったのですが休館中でした。) 列車と地下鉄、バスを乗り継いでサン・ロレンツォ、サンタ・クローチェ、サン・ジョヴァンニ、サン・パウロの順に4つ巡りました。どこも甲乙つけがたい素晴らしい造りの教会でした。こんな芸術作品が無料(回廊など一部は有料)で見れるのは、いつ来ても得した気分になります。しかし、ここで生まれて初めての事件が発生しました。それは路線バスに乗車中、携帯電話を盗まれてしまったのです。ズボンのポケットに入れていましたが、少し気を緩めた隙にやられました。少し落ち込みましたが、すぐに気持ちを切り替えて散策を続けました。あと一つ残念だったことは、帰りの列車がトラブルで動かなくなり、夕方に予定していたチーズ工場での実習ができなかったことです。旅行にはトラブルがつきものですが、本当にツイてない一日でした。 |
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◎8日目 8月10日(金)
1週間お世話になったアグリツーリズモの皆さんともお別れ。前夜の夕食では記念撮影をして再会を誓いました。この日は、早朝からマルケ州を経由してイタリア最北の州にあるヴェルトゥルノを目指しました。約850kmものロングドライブです。わざわざアドリア海に面するマルケ州を経由した理由は、アコーディオンオルガンで有名なカステルフィダルドという所で、オリーブオイル農園を営むLorenzoさんを訪ねるためです。約束の時間通りに現地に着くと、奥さんと息子さんに笑顔で迎えられました。Lorenzoさんの案内によってオリーブの木々に囲まれた中で農園、オリーブ生産、剪定などの説明を受けました。その後、自宅横に備えてあるテイスティングルームで初めてのオイルテイスティング。正しいテイスティングの方法を教えていただき、オイルのもつ個性と魅力を体感しました。そして再び北を目指して車を走らせ、後半の滞在でお世話になるヴェルトゥルノのホテルFeldthurnerhofに無事到着しました。 |
◎9日目 8月11日(土)
ホテルからさらに北へ進み、あと40kmほどでオーストリアという国境近くのヴァルナという小さな街に、地元やその周辺地域の材料を使ったチーズを製造・販売しているチーズ工房があると聞き、アポを取らず飛び込み取材を敢行しました。ご主人に話を伺うついでのような感じで、チーズの試食までさせていただきました。私は山羊チーズが好きなのでリクエストすると、3種類(プレーン、ワインで風味付けしたもの、干し草で風味付けしたもの)も出してくれました。プレーンは、まさに山羊の育っている山野の香りが感じられる風味がしました。全部買って帰りたい気持ちを何とか抑え、干し草で風味付けしたものを半分だけ買うことにしました。(帰国して「あっ」という間に食べてしまい、まるごと買って帰ればよかったと後悔しました。) 午後はティーゾという村にある鉱物博物館の見学をしました。辺境の地にあるかなり小さな博物館でしたが、地元で産出したアメ ジストや水晶、隕石などが豊富に展示してありました。 |
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◎10日目 8月12日(日)
泊まっているヴェルトゥルノは、世界遺産にも認定されているドロミテ山塊の西側にあたります。今日は、そのドロミテ山塊にあるピッツ・ボエへトレッキングに行きました。トレッキングは、家族と夏に来訪すると必ずしているのですが、家族と一緒だと難易度の高いコースは行けませんでしたので、今回はトライする良い機会になりました。まずはポルドイ峠まで車で行き、そこからロープウェイでマリア小屋(2950m)を目指しました。そこから植物のまったく生えない、殺伐とした岩だらけの景色を眺めながらピッツ・ボエ(3152m)へと歩みを進めました。かなり急なアップダウンはもちろん、終盤には鎖場もありました。そんな厳しいコースですが、小さな子ども連れの家族や、お年寄りの健脚グループもいたりと、ヨーロッパの人たちのトレッキング愛の強さを垣間見ることができました。頂上で一休みして、帰りはロープウェーを使わない別ルートで、一気に約900mを駆け下りました。念願が叶って多くの絶景も見ることができ、とても気分の良い1日でした。 |
◎11日目 8月13日(月)
この日はホテルのマンマに作ってもらったパニーノを持参して、朝早くにホテルを出てPala di Mesdi山頂(2758m)へのトレッキングをしました。スタート地点のガルデッチャ小屋からは標高差が809mもあります。 途中、カレッツァ湖で車を止め、ラテマールが鮮やかなエメラルド色の湖面に映る様子を眺めてからスタート地点に向かいました。老若男女たくさんの人たちがトレッキングに来ていましたが、ほとんどの人たちは紫の塔の見えるヴァイオレット小屋までで、引き返す人たちが多かったようです。私は、もう10年以上前に家族で別ルートから紫の塔を見にトレッキングしたのですが、思ったより距離が長く、小さな子連れということもあって断念したことがあります。今回は初めて紫の塔を生で拝むことができました。ヴァイオレット小屋からはハイキングルートを逸れて、険しい岩ばかりの急斜面を進みました。やがてルートはワイヤーの張られたフェラータ(岩登り)に。本当はきちんとした装備で登らねばならないのですが、意地と根性だけで何とか登頂しました。正直、何度か足がすくんで「死ぬかも…」と思いましたが、しばし目を閉じて冷静さを取り戻すと何とかやれるものです。某TV番組でイモトアヤコが高山登山のチャレンジでやっていた、極限状態での心の変化を身をもって体験しました。 |
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◎12日目 8月14日(火)
早朝にホテルを出発し、車を2時間半ほど南西に走らせて、めざすVal di Fumoの登山口に着きました。なぜこんな所に行ったかというと、東京にあるイタリア語教室の先生のお父様が山小屋で働いていることを知ったため、調査がてらに伺ったのです。昨日登ったPala di Mesdiの厳しく荒々しい山容とは180度異なり、素朴で牧歌的な風景がずっと続く「癒やし」の遊歩道でした。途中、マリンブルーの透き通った水が流れる小川や放し飼いされている牛などに遭遇しながら、1時間ほどで目的の山小屋に到着しました。早速、従業員らしい人に尋ねると、「今日は休みで家に帰ったよ」と冷たい返事。後でわかったのですが、急にシフトが変わって休みになったとか…。このままでは諦めがつかず、その従業員の人に目的を話し、アンケートに答えてもらうことにしました。その人は、実は従兄弟だそうで、家族連れで山小屋に働きに来ているとのこと。せっかくなので、キノコのパスタをいただいてから山小屋をあとにしました。 ホテルへ戻る道すがら、トレント風俗習慣博物館に立ち寄り、この地方の生活習慣、文化、産業、歴史と伝統など様々な資料と現物の展示がかなり充実していて、とても良い勉強になりました。 ここまで書いていませんでしたが、滞在したホテルの若旦那Stefanとは、地産地消、地元の教育システム、ホテル経営などについて話をしました。領土の所有が何度も変わったことで、イタリアにありながらドイツ語を話す彼らは、とても個性的なアイデンティティを持っています。中学校では3か国語を履修していると聞いて驚きましたが、羨ましく思いました。 |
◎13日目 8月15日(水)
とうとうイタリアを発つ日。ホテルのご主人や若旦那に別れを告げ、帰国便の出発するミラノへと向かいました。飛行機が夜の便のため、ミラノへ行く途中でトレンティーノのワイン街道で有名な街カルダーロ、そしてミラノ北部にあるコモに立ち寄りました。 カルダーロの南チロルワイン博物館では、歴史や醸造法などが詳しく説明してあり、庭にはブドウ苗の仕立て方の違いを実物で見ることができました。陽気な受付のおばさんにワインの試飲を強く勧められ、飲みたい気持ちを抑えて何とかそこを離れました。 コモは、湖の遊覧などのできる有名観光地ということもあり、観光客の多さが半端ありませんでした。大聖堂ではフェラゴスト(聖母被昇天祭)のミサの最中で、観光客でごった返す教会の外とは別世界の荘厳な雰囲気でした。 予定通りにミラノの空港に到着し、長らくお世話になったレンタカーを返却。何と約2,300kmも走っていました。余裕を持って出発時刻の3時間前に空港に着いたのですが、搭乗予定の便の到着が韓国での天候不良のためにかなり遅れ、結果として3時間遅れでミラノを出発しました。 |
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◎15日目 8月17日(金)
朝まだ暗いうちにホテルから空港へ移動し、朝イチの福岡への便で無事に帰国しました。多少のトラブルはありましたが、本当に充実した旅になりました。この旅で最もありがたみを強く感じたのは、「人と人とのつながり」です。SNSや話を介して世界中の人たちとコミュニケーションをとれる。すごく行動の幅が広がりましたし、知り合った人たちから考える幅も広げてもらった実感がすごくあります。この学びの成果を還元すべく、できるだけ早く次の行動に移したいと思います。
最後に、この機会を与えてくださった公文国際財団、勤務校の方々に感謝します。ありがとうございました。
朝まだ暗いうちにホテルから空港へ移動し、朝イチの福岡への便で無事に帰国しました。多少のトラブルはありましたが、本当に充実した旅になりました。この旅で最もありがたみを強く感じたのは、「人と人とのつながり」です。SNSや話を介して世界中の人たちとコミュニケーションをとれる。すごく行動の幅が広がりましたし、知り合った人たちから考える幅も広げてもらった実感がすごくあります。この学びの成果を還元すべく、できるだけ早く次の行動に移したいと思います。
最後に、この機会を与えてくださった公文国際財団、勤務校の方々に感謝します。ありがとうございました。
カリフォルニアでの教育研修(2017.3.4~27)の報告
◎1日目 3月4日(土)
年度末を迎えて忙しい毎日の業務に何とか一区切りつけ、ようやく出発の日を迎えました。今回の目的は、①中等教育学校の反転学習やアクティブ・ラーニング(AL)型授業の実施の実態を調べることと、②私自身のAL型授業の指導技術の向上と理論的な知識を構築することです。
目的の①については、サンフランシコおよび近郊の中等教育学校への学校訪問と調査を行います。また、②についてはCSUF(カリフォルニア州立大学フラトン校)でのセミナーの参加と学校訪問を行います。さて、どんな24日間になるでしょうか。大きな期待を胸にソウル経由でサンフランシスコに飛び立ちました。
現地時間の午前10時(日本時間の翌日3時)に無事到着。レンタカーをピックアップしてホテルに向かいました。ウェルカムランチは前回訪問の時にお世話になったホストファミリーの友人である日本人の方と、ボリュームたっぷりのハンバーガーを味わいました。いよいよアメリカでの生活が始まります。
年度末を迎えて忙しい毎日の業務に何とか一区切りつけ、ようやく出発の日を迎えました。今回の目的は、①中等教育学校の反転学習やアクティブ・ラーニング(AL)型授業の実施の実態を調べることと、②私自身のAL型授業の指導技術の向上と理論的な知識を構築することです。
目的の①については、サンフランシコおよび近郊の中等教育学校への学校訪問と調査を行います。また、②についてはCSUF(カリフォルニア州立大学フラトン校)でのセミナーの参加と学校訪問を行います。さて、どんな24日間になるでしょうか。大きな期待を胸にソウル経由でサンフランシスコに飛び立ちました。
現地時間の午前10時(日本時間の翌日3時)に無事到着。レンタカーをピックアップしてホテルに向かいました。ウェルカムランチは前回訪問の時にお世話になったホストファミリーの友人である日本人の方と、ボリュームたっぷりのハンバーガーを味わいました。いよいよアメリカでの生活が始まります。
◎2日目 3月5日(日)
本格的な滞在初日の今日は、カリフォルニア科学アカデミーに行ってきました。ここは、熱帯動植物園、水族館、博物館、プラネタリウムが1つに集結した施設で、前からずっと行ってみたかったところです。入場料が$34,95と高いのが痛いですが、日曜日ということもあってかなりの人出で賑わっていました。一番印象的だったのは、様々な展示物がどれも子どもや大人たちの知的好奇心をくすぐるよう教育的に見せ方の工夫をしていること。それらを親子で会話し、楽しみながら見ている様子はとても微笑ましいものでした。あっという間に夕方近くになり、1日が終わってしまいました。帰る時に駐車料金を見て絶句。何と$33!!! 高すぎでしょ? やられました。しかし自分へのお土産に(理科教員ですから)珍しいビーカー型のカップを買い、満足しています。単純ですね。
本格的な滞在初日の今日は、カリフォルニア科学アカデミーに行ってきました。ここは、熱帯動植物園、水族館、博物館、プラネタリウムが1つに集結した施設で、前からずっと行ってみたかったところです。入場料が$34,95と高いのが痛いですが、日曜日ということもあってかなりの人出で賑わっていました。一番印象的だったのは、様々な展示物がどれも子どもや大人たちの知的好奇心をくすぐるよう教育的に見せ方の工夫をしていること。それらを親子で会話し、楽しみながら見ている様子はとても微笑ましいものでした。あっという間に夕方近くになり、1日が終わってしまいました。帰る時に駐車料金を見て絶句。何と$33!!! 高すぎでしょ? やられました。しかし自分へのお土産に(理科教員ですから)珍しいビーカー型のカップを買い、満足しています。単純ですね。
◎4日目 3月7日(火)
今日はサンフランシスコの南東50kmほどの所にあるサンノゼ市のテック博物館The Tech Museum of Innovationを見学してきました。
サンノゼはシリコンバレーの中核をなす大都市です。この博物館は、市とシリコンバレーの企業によって建てられたもので、子どもたちがテクノロジーの魅力を体験して学ぶことができる施設となっています。250種類以上もの体験型コーナーがあり、スクールバスで訪れたたくさんの小学生が歓声を上げながら楽しんでいました。ラボも結構多くあって、科学の方法を習得するにはもってこいの設備と内容でした。IMAXというプラネタリウムのような大きなシアターもあり、3Dでの様々な科学映像のプログラムを鑑賞することができます。唯一の欠点は、ここも入場料が高い($29)ということですね。
今日はサンフランシスコの南東50kmほどの所にあるサンノゼ市のテック博物館The Tech Museum of Innovationを見学してきました。
サンノゼはシリコンバレーの中核をなす大都市です。この博物館は、市とシリコンバレーの企業によって建てられたもので、子どもたちがテクノロジーの魅力を体験して学ぶことができる施設となっています。250種類以上もの体験型コーナーがあり、スクールバスで訪れたたくさんの小学生が歓声を上げながら楽しんでいました。ラボも結構多くあって、科学の方法を習得するにはもってこいの設備と内容でした。IMAXというプラネタリウムのような大きなシアターもあり、3Dでの様々な科学映像のプログラムを鑑賞することができます。唯一の欠点は、ここも入場料が高い($29)ということですね。
◎5日目 3月8日(水)
今日もシリコンバレーを訪れました。最初はインテル博物館Intel Museumです。あの有名な半導体メーカーIntelが作っているマイクロプロセッサーがどのようなしくみで、何から作られるのかをコーナーごとに分かりやすく説明するという内容でした。ここはある程度のコンピュータの知識がないと、スムーズに内容が頭に入ってこないかもしれません。高校生以上の物理選択者には合っているかもしれません。入場無料ですので、そのぶん展示物は少なめでしたが、十分に学べる内容が詰まった博物館でした。
2つ目はコンピュータ・ヒストリー・ミュージアムComputer History Museumに行きました。ここもやや専門的な内容の施設でしたが、計算機に始まり、コンピュータがどのように誕生したかや、その発展と未来というように、過去から現在・未来へとストーリー性のある展示がしてあり分かりやすかったです。何より、「よくこんなに集めたな」と思わせるほどたくさんの製品が展示してありました。巨大で処理が遅い高価なコンピュータが、少しずつ小型化して処理速度を増し、容易に人々の手に入るようになったという歴史について、実物を用いて説明してあります。今や生活に欠かせないコンピュータは、まさに科学者たちの英知の結集の産物だと再認識しました。最後の展示は、「コンピュータの未来」について著名人が語ったビデオが放映されていて、いかに人間とコンピュータが共存しながら互いの役割を明確にしていくかという話が印象に残りました。コンピュータに興味がある中高生以上ならば、かなり深く学べる見所の多い、内容が詰まった施設でした。
博物館を見終えた後、アップルの本社が近くにあることを知り、ついでに立ち寄ることにしました。想像していたよりも低層の建物でしたが、建坪がかなり広く駐車場も広大でした。残念ながら会社内には一般の入場はできませんでした。タグをつけた社員たちが敷地内をMacノートを片手に颯爽と歩いている姿は、とてもクールでした。
今日もシリコンバレーを訪れました。最初はインテル博物館Intel Museumです。あの有名な半導体メーカーIntelが作っているマイクロプロセッサーがどのようなしくみで、何から作られるのかをコーナーごとに分かりやすく説明するという内容でした。ここはある程度のコンピュータの知識がないと、スムーズに内容が頭に入ってこないかもしれません。高校生以上の物理選択者には合っているかもしれません。入場無料ですので、そのぶん展示物は少なめでしたが、十分に学べる内容が詰まった博物館でした。
2つ目はコンピュータ・ヒストリー・ミュージアムComputer History Museumに行きました。ここもやや専門的な内容の施設でしたが、計算機に始まり、コンピュータがどのように誕生したかや、その発展と未来というように、過去から現在・未来へとストーリー性のある展示がしてあり分かりやすかったです。何より、「よくこんなに集めたな」と思わせるほどたくさんの製品が展示してありました。巨大で処理が遅い高価なコンピュータが、少しずつ小型化して処理速度を増し、容易に人々の手に入るようになったという歴史について、実物を用いて説明してあります。今や生活に欠かせないコンピュータは、まさに科学者たちの英知の結集の産物だと再認識しました。最後の展示は、「コンピュータの未来」について著名人が語ったビデオが放映されていて、いかに人間とコンピュータが共存しながら互いの役割を明確にしていくかという話が印象に残りました。コンピュータに興味がある中高生以上ならば、かなり深く学べる見所の多い、内容が詰まった施設でした。
博物館を見終えた後、アップルの本社が近くにあることを知り、ついでに立ち寄ることにしました。想像していたよりも低層の建物でしたが、建坪がかなり広く駐車場も広大でした。残念ながら会社内には一般の入場はできませんでした。タグをつけた社員たちが敷地内をMacノートを片手に颯爽と歩いている姿は、とてもクールでした。
◎6日目 3月9日(木)
今日はホテルを朝5時に出発して、サンフランシスコから北に約300km離れたCorningというところと、Red Bluffというところの学校を訪問してきました。 CorningのCorning Union High Schoolは、公立の共学校で、昨年度から私の学校の1年生が研修でお世話になっています。今回は25名の生徒が研修に参加しています。タイミングが悪く、見かけたのは数名でしたが、みんな元気そうに頑張っていました。ここでは、生物のBrad先生の授業を参観した後、アクティブラーニングと反転授業の実施状況について聞き取り調査をしました。午後は、さらに北へ30km移動したRed BluffのMercy High Schoolという私立の共学校を訪問しました。若くて活発なMorgan先生の生物と発展化学の授業を参観しました。どちらの学校の授業もそうでしたが、生徒たちがしっかりとアクティブラーニングできているし、積極的な質問や応答をしていること、(私立校では)授業中にも自前のPCを使いこなしていることなどが印象に残りました。調査の分析については、まだこれからです。 |
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午後6時過ぎにホテルに戻り、軽く夕食をとってから、予定通り20時15分にインターネットを用いたライブ授業を開始しました。私の学校の5時間目(日本時間13時15分から)の授業です。SG(スーパーグローバル)クラスはiPadを全員が持っているため、世界中どこにいてもリアルタイムで授業ができるのです。今回が5月のアメリカに続いて2度目のライブ授業でした。
終わってしまえばあっという間に感じた一日でしたが、移動距離が長い上に、2校の学校訪問のために朝から晩まで緊張しっぱなしでかなり疲れました。しかし、疲れた分だけ充実した、満足のいく一日でした。
終わってしまえばあっという間に感じた一日でしたが、移動距離が長い上に、2校の学校訪問のために朝から晩まで緊張しっぱなしでかなり疲れました。しかし、疲れた分だけ充実した、満足のいく一日でした。
◎11日目 3月14日(火)
今日はダウンタウンにある2つの私立校を訪問しました。朝早くにホテルを出て、渋滞に巻き込まれながらも何とかたどり着きました。最初はSacred Heart Cathedral Preparatoryというカトリック系の共学校です。Mona先生の「発展生物」の授業を2コマ見学しました。1限目は「PCR実験の結果分析」について、2限目は「PCR法を用いた遺伝子の増幅実験」でした。詳しくは書きませんが、時間を効率よく使い、また効果的にICTを用いた授業でした。生徒たちにいかにアクティブラーニングさせるかや、宿題の与え方などにアイデアをたくさん頂きました。 午後は Convent of the Sacred Heartというカトリック系の女子校です。ここは幼稚園から高校まで一貫してあり、男子校も一部は同じ敷地内に併設されています。数学のAbdulla先生の案内で「生物」と「数学」の授業を参観しました。生物の授業は細胞遺伝の内容だったのですが、私も味盲かどうかを調べる実験に参加させてもらいました。数学の授業はローンの返済金が膨らんでいくのをPCを用いて計算したり、表にまとめていくという内容でした。どちらの授業も、身近な題材を用いて体験的に授業を進めていくという良い点を多く学びました。この学校の素晴らしいところは、先生や生徒はもちろんですが、学校から見える景色が他校にはない自慢の一つです。丘の多いサンフランシスコの中にあって、校舎の色々な場所からの景色は、どれも絵に描いたように美しいものばかりでした。 |
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◎17日目 3月20日(月)
いよいよ今日からCSUF(カリフォルニア州立大学フラトン校)での研修が始まります。
いよいよ今日からCSUF(カリフォルニア州立大学フラトン校)での研修が始まります。