チロキシンによる代謝調節で、なぜフィードバックは間脳だけではなく、脳下垂体にもかかっているのですか? 11/7
基本的に命令者(間脳の視床下部)にフィードバックがかかるのですが、チロキシンによる代謝調節の場合は脳下垂体にも直接フィードバックがかかり、より早く調節を行っていると言えます。これと同じように、血糖量の調節では、すい臓にもフィードバックがかかります。ある意味、例外と捉えて覚えてしまった方が良さそうです。
開始コドンと終止コドンとは何ですか? 9/5
DNAから必要な部分が転写されますが、末端の塩基からすぐに翻訳が始まるわけではなく、途中にある「開始コドン」から翻訳が開始されます。これと同様に、翻訳をやめさせるコドンである「終止コドン」もあり、そこで翻訳は終了します。
「シュワン細胞」と「神経鞘」の違いは? 1/31
「シュワン細胞」は有髄神経の軸索に巻きついた細胞です。一方「神経鞘」はシュワン細胞の一番外側の(見える)部分です。シュワン細胞は核のある部分が軸索から見て外側にあり、軸索に巻きついている内側は細胞膜だけになっています。神経鞘は核のある外側部分で、内側は「髄鞘」を形成して絶縁体として働いています。
「基質レベル」のリン酸化がよくわかりません。 6/9
「基質」は酵素反応を受ける物質、「リン酸化」はADPにリン酸が結合しATPができることです。したがって、リン酸をもつ基質(高エネルギー化合物)のリン酸が、酵素の働きによってADPに移されることでATPを生じる反応のことです。酸素を使わないのも特徴です。解糖系やクエン酸回路で起こります。
ちなみに、電子伝達系では「酸化的リン酸化」ですね。これは、基質を酸化する(電子を失う)ことでATPを生じる反応です。電子伝達系での基質はNADHを指しています。 6/11 by ひらじろう
ちなみに、電子伝達系では「酸化的リン酸化」ですね。これは、基質を酸化する(電子を失う)ことでATPを生じる反応です。電子伝達系での基質はNADHを指しています。 6/11 by ひらじろう
学習ビデオで「仲間」を「なかま」と書いてあるのですが、何か理由があるのですか? 1/29よく気づきましたね。ありがとうございます。(笑)
みんなにとっては、どうでもよいことかもしれません(そんなこと言うと質問した人に失礼ですね。ごめんなさい。)が、これは生物を指導する人たちにとっての慣用的な表現の一つです。 最近では、だいぶん緩くなりましたが、基本的に「イ(にんべん)」のつく漢字は人に関係することになるため、人に関わるなかまなら「仲間」ですが、生物一般については「なかま」と記しているのです。 他にも「働き」、「体」などいろいろありますが、結構いいかげんに区別せず使っていることも多いです。 2/4 by ひらじろう 予習ビデオを見たのに、なかなか小テストの点数が上がらないんですが… 11/11この悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか? ビデオを見て、ノートもきちんと整理できているのに、小テストになると点数が思ったほど良くないということ。これには、問題を作る私の側と学習する皆さんの側のどちらにも問題が潜んでいるようです。私の側の問題としては、予習ビデオで学習内容の要点が十分に伝えられていない可能性があること。つまり、ビデオ教材の出来が不十分であるということです。あるいは、小テストの作り方に問題があることが考えられます。皆さんの側の問題としては、私とは逆に、予習ビデオで学習内容の要点がきちんと捉えられていないということや、わかったつもりでいることになります。ビデオを見終わって、もう一度よくノートを見直してみて、この学習内容で最も言いたいこと、おさえておかねばならないことは何かをよく考えてみましょう。もし自分で問題を作るのであれば、「ここを問いたい」というところが学習内容の要点と一致してくれば、点数も伸びてくるはずです。 11/13 by ひらじろう
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ギャップができない地域もありますか? 1/22ギャップのできやすさには、気候条件はもちろんですが、樹種や土壌、地形など様々な要因がからんでいます。樹木にも寿命がありますので、「できない」ところはないかもしれませんが、「できにくい」ところはあるでしょうね。 2/4 by ひらじろう
学習ビデオの図や表を印刷できますか? 1/27パソコンならできますよ。印刷したいところで「Print Screen」キーを押して、ペイントショップなどのお絵かきソフトなどに貼り付ければ、印刷だけでなく加工もできます。スマホからはどうでしょう???ネットで検索してみて。 2/4 by ひらじろう
ヘルパーT細胞が、B細胞などに増殖するよう働きかけるときに分泌される物質は、どのように処理されるのですか? 11/20なかなか良い質問ですね。ヘルパーT細胞が働きかけるときに出す物質は一般的にはサイトカインと呼ばれ、その代表的なものがインターロイキンやインターフェロンという物質です。これらは低分子のタンパク質で細胞膜を通り抜けることができませんので、B細胞などに着くと、B細胞の膜表面にある受容体に受け取られます。これが引き金となって、B細胞内の酵素や特定の遺伝子が活性化することで、細胞分裂が促進されるわけです。
役目を終えたサイトカインは、(正確に書かれた文献を読んでいないので、あくまで推測ですが)分解されるか、再びヘルパーT細胞に収容されるのではないかと考えられます。 11/20 by ひらじろう |
物理的防御と化学的防御の区別が難しいです 11/13
授業でふれたように、(かなり乱暴な分け方ですが)化学反応によるものか、そうでないかで区別するのが一番です。しかし、それが化学反応なのかどうかを判断すること自体が難しいですよね。例外はありますが、「液体による防御は、化学的なものが多い」というように割り切ると覚えやすいですよ。 11/13 by ひらじろう
課題プリント「ホルモンによる調節」の課題4③について 11/4
Q:脳下垂体前葉からのホルモンが、なぜ「減少」するのですか?
人為的に(無理矢理)副腎皮質刺激ホルモンを注射されたことにより甲状腺が刺激されたので、(本来なら分泌させる必要のない)チロキシンが分泌されます。そうすると、「もう分泌しなくていいよ」という負のフィードバックが間脳(視床下部)にかかりますので、それまで脳下垂体前葉から分泌されていた放出ホルモンは減少するはずです。
Q:フィードバック後は元の状態に戻りますか?
③の場合は注射しただけですから、注射し続けない限り、チロキシン量が適正な値になれば平常な状態に戻るはずです。しかし、②のように内分泌腺を切り取った場合は、そこから下の命令系統が失われますので、平常には戻れません。常に正のフィードバックがかかった状態になるでしょう。 11/4 by ひらじろう
人為的に(無理矢理)副腎皮質刺激ホルモンを注射されたことにより甲状腺が刺激されたので、(本来なら分泌させる必要のない)チロキシンが分泌されます。そうすると、「もう分泌しなくていいよ」という負のフィードバックが間脳(視床下部)にかかりますので、それまで脳下垂体前葉から分泌されていた放出ホルモンは減少するはずです。
Q:フィードバック後は元の状態に戻りますか?
③の場合は注射しただけですから、注射し続けない限り、チロキシン量が適正な値になれば平常な状態に戻るはずです。しかし、②のように内分泌腺を切り取った場合は、そこから下の命令系統が失われますので、平常には戻れません。常に正のフィードバックがかかった状態になるでしょう。 11/4 by ひらじろう
老人になると、神経も老化するんですか?10/21もちろんします。ニューロンの数自体も減りますし、もっと細かく言うと、例えば細胞膜が変化したり、アセチルコリンの分泌量も減ってきます。細胞のいろいろな部分で機能の衰えが出てくるようです。 10/26 by ひらじろう
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小テストに出題されていた「ニューロン」は教科書のどこに載っていますか? 10/20現在使っている教科書や問題集には載っていませんが、他社のものには載っています。もちろん学習ビデオの中ではふれています。これからも、大切な内容や用語については学習ビデオに盛りこんでいきますし、小テストにも出題します。 10/26 by ひらじろう
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肝臓の働きで、古い赤血球と新しい赤血球は、どうやって区別してるの? 10/6なかなかいい質問ですね。詳しくは、次の内容の免疫のところで学習しますが、今のところ分かっているのは、古い赤血球になるほど、赤血球の膜の表面が変化し、本来あるべき自分自身の膜と異なる膜(異物)になっていくため、肝臓や脾臓(ひぞう)にいるマクロファージ(大食細胞)によって「自分自身でないもの=異物」と見なされて破壊されるようです。
10/7 by ひらじろう 授業中に観た「肝臓の働き」のビデオクリップのURLを教えてください。10/7http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005301455_00000&p=box
NHKのビデオクリップです。 10/7 by ひらじろう |
人工肝臓がドームぐらいの大きさになるということは、それだけ肝臓のつくりが小さいのに複雑なつくりをしているという意味でいいのですか?10/7複雑なつくりというよりも、肝細胞自体が複雑な働きをいくつもこなしていると考えた方がいいかもね。
10/7 by ひらじろう |
「胎児のヘモグロビンが酸素濃度の低い状態でも結合でき、それよりさらに酸素濃度が低くなった状態で酸素を解離するような性質を持つ」とはどういうことですか?10/12
胎盤は母体の組織なので酸素濃度は低い状態なのですが、胎児はそんな低い酸素濃度であっても効率よく酸素を受け取らねばなりません。そのために、低い酸素濃度の胎盤であってもヘモグロビンの酸素結合能力が高く、しっかりと母体からの酸素を受け取り、それよりさらに酸素濃度が低くなった胎児の組織で酸素を解離するような性質をもつことで、確実に組織へ酸素を渡すことができるのです。右の酸素解離曲線の図も参照してください。あくまでも、酸素濃度の値は例です。
10/12 by ひらじろう
10/12 by ひらじろう